僕のおみやげで、僕の心を壊すのやめて!! その3

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コラム
ちいこの保健室へようこそ!

学校の保健室の先生を29年間勤めました。



アル中、酒乱のお母さんの
たび重なる大暴れに心を痛めている
O君は、小さい体の瞬発力をフルに生かして
バレーボール部でがんばっています。

お母さんの大暴れを、
外食先のお店で、同じバレー部の
友達家族に見られたと
気にしていたO君ですが、
O君のお母さんの酒乱は
実は、以前からバレー部の保護者の
間では、周知の事実でした。

バレー部のお母さん仲間で
O君の家庭のことを心配してくれた方の
説得もあり、O君のお母さんは
ようやく、アルコール依存症外来へ
通い始めたと、バレー部の
顧問の先生から連絡がありました。

私は直接、お母さんとお話していないので
想像でしかありませんが、
お母さんがアル中や酒乱になるのには
やはりそれなりに理由が
あったのだろうと思います。

お母さんも、何かに苦しんでいたのかも。

でも、家族の間だけでは、
どうにも煮詰まってしまい
問題が堂々巡り。

そんなとき、利害関係のない第三者が
話を聴いたり、仲を取り持ったりすることで、
問題が良い方向へ動き出すことがあります。

O君のお母さんも、
少しづつ症状が良くなっていったようで
O君が保健室に来る回数も
次第に少なくなっていきました。

お母さんが、O君の修学旅行のおみやげの
木刀で、テーブルをぼこぼこに
傷付けてしまったあと、
きっとお母さんの心も
自己嫌悪で傷ついただろうね。

誰かに相談したり、助けてもらうことは
決して悪いことではありません。

自分や家族だけで考えていても、
同じ考えや意見がグルグル回って、
わけがわからなくなったり、
しまいには、けんかになっちゃったり…

勇気を出して、
「だれか聞いて!助けて!」
って、言ってみましょう。
案外、簡単なことかもしれませんよ。
私でよければ、お話し聞かせてくださいね。

おしまい




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