専門学校に行く選択をする前に(マンガ・イラスト)

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コラム
はじめまして。TomoShiと言います。
せっかくココナラを始めたので、一つ私の経験から思うことを書いてみようと思います!

これまで私はフリーランサーとして活動していたことはありません。
デザインとは関係のない企業で何故かデザイン関係の仕事をするご縁を得てきました。

私の最終学歴は専門学校卒業となりますが、デザインの勉強はしていません。

今のように、私が高校生の時までは、スマホは存在しませんし、パソコンも一般的ではありません。
インターネットももちろん普及しておらず、あるとすれば電話回線(ADSL)そんな時代です。

私は子供の頃から絵を描くのが好きで、中高生のときは寝る間やご飯を食べる間も惜しんで絵を描いたり、同人活動に勤しんでいました。
主にイラスト中心で、マンガ家になりたいとは思っていてもよくわからなくてうまくできなかった という感じでしょうか。

普通科に通っていた高校生。
進路を選択する時が来ます。

学校にはたくさんの学校資料があり、漠然と絵がうまくなれる学校に行きたいと思い芸術系の短大を考えました。
が、親に反対され再考したところ、マンガを学べる学校があることを知りました。

体験入学に行きました。体験入学だけで試験パスという謎システム。
受験したくない人には好都合です。そこが流石専門学校という感じ。

親からは、なぜか専門学校、しかもマンガの進路については反対されませんでした。
反対されなかったことは未だに謎ですが、当時は夢と希望を胸にマンガコースで3年制の専門学校に進みました。

専門学校のマンガコースにはいろんな人がいました。
マンガを描いたことがある人もない人も、社会人を経て、他の学校を経て入学している人も。

入学時はみんなやる気に満ちあふれています。
全てが新しく自分の知識や技術として学べる・身に着けられるわけですから。

同じような趣味趣向の人が集まるので、学校生活もより楽しい感じになります。

さて・・・・

学校というのは小学校、中学校、高校も同様ですが、だいたい夏休み(長期休校)あたりから差が出るものです。
専門学校も同じ。
課題を出されます。

きちんとこなす人、やらない人、課題以上の努力ができる人、そして辞める人。

20年近く経っても忘れられない先生の言葉があります。
これは休み明けだったと思います。

「絵を描くのがすごく好き、マンガを描くのがすごく好き。だから自分は頑張れると勘違いしている人が実に多い。勉強や他の嫌なことから逃げる為にやってきた人は、いざこれを本業にしろってなった時続かない。勉強や他の事もおろそかにせず描いてきた人は頑張れる。本気だから。学校に入らなくても、マンガは描けるし、絵も練習できる。これまで(マンガを)投稿したことある?1本描き切ったことある人は?」

私は正直はっとしましたね…。

寝る間も惜しんで、ご飯の時間になっても絵の方に集中して描いてたけど、勉強は…?

休みの間にほとんど遊ぶこともなく、マンガや絵を上達させるために努力できたか?

グループ校含めて200人くらいはマンガコースだけでも生徒がいたと思いますが、この問いにYESと言える人は・・・10人もいなかったのではないでしょうか?
イラストレーションのコースもありますが、まぁ同様でしょう…。

実際に私と同期でマンガ家として活躍しているのは1人だけです。
グループ校にも2、3人プロになった人はいたと思いますが、自分の学校では1人。

その人は専門学校入学前に別の短大か何かに行っていて、自分の学びたいこととは違ったから専門学校に入ったと言っていました。

他の人とは明らかに本気度の違う人でした。

2年目、3年目ともなると差ははっきりしてきます。2年目にはその同期の人はデビューが決まりました。
デビューできなくても、担当が付く人もいました。

ただもう遊んでるだけの人、とにかくバイトバイトバイトの人。

きちんとマンガを描いている人(投稿しているか)は僅かでした。

私はというと、もともといろんなことに興味があったので、3年目からCGとアニメーションの方を勉強していました。
+1年追加して、マンガとCG/アニメーションを2年ずつ勉強したことになります。


プロになれなかった人。

学校生活が終わったらどうなると思いますか?
学校ではマンガやイラストを描くことしかほとんど勉強していません。
うっすらエクセル・ワードも習いますが、誰がこれに本気になったと思います?
はっきり言っていません。

なんなら、当時デジタルマンガの技術も珍しい時代でしたので、イラストレーターやフォトショップに対してやる気があった生徒はほとんどいません。

となると、就職する為の役に立つもの、特別もの、そんな知識・技術は無いままとなります。

私が知る限りほとんどの人はアルバイト生活です。

そこからまた資格取得や学校に入り就職した人もいるでしょうが、それはまだ先の話になります。

私は、CGやアニメーションの勉強から、そういった関係の会社に就職しました。
そこでエクセルを多少触ることがあり、少しは身に着けることができました。

残念ながらその会社は入社してから2年経つ前に、経営不振となり辞めるわけですが、その後はパチンコ店でポスターやポップの制作の仕事に就いたりと、今に結び付く経験が運良くできたわけです。

もう一つ付け加えるなら…

フォトショップやイラストレーターの授業、私もまともに聞いてなかった口ですが、当時の私の良いところはとにかく記憶力。
まともに聞いてなくても、やる気なくてもなんとなく覚えてたんですね笑

なので、本格的にフォトショップ、イラストレーターが必要になるパチンコ店でも採用されたし、仕事もなんとかできました。


マンガやイラストの学校に行きたいと考えてる人へ、その家族へ

プロになれなくて、まともに就職もできなくて、それでみんな不幸 というわけではないですが、
私は「子供が絵が好きだからそういう学校や道に進んだらいいんじゃないかな」と話している親や本人がいたら、上に書いた話をしています。

それって勉強と両立してる?勉強が嫌で絵を描いてない?

とくにマンガ家はネタになる正しい知識がものを言うので、勉強しないわけにはいかないんですよね。

だから、もしそういう学校に行くことを考えているなら、もう一度きちんと考えてほしいなと思います。

専門学校の授業料や入学金って高いんです。
今もまだローンを返済している友達もいます。
30超えて看護師になった人もいれば、いまだにアルバイト生活の人もいます。
もちろん結婚した人もいますし、その後は本当に人それぞれです。

一度冷静になって考えてほしいです。

その好きな事って他の事から逃げる為のものじゃないか?
これまで何か努力できたか?
ただ漠然と思ってるだけじゃないか?


私が専門学校にいた時と今とではまったく時代が違います。
学校のシステムや習うことも絶対に以前とは違うと思います。

人の考えももちろん違いますし、ネットの普及から将来の選択の幅もかなり増えていると思います。

私の当時の状況のお話ですので、どれだけ今の人に当てはまるのかわかりませんが、もし誰かに何か気づかせるきっかけになることができたら良いなと思います。

長文お読みいただきありがとうございました。

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