京アニ放火殺人事件の犯人は反省しないだろう

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昨日の続きです。

青葉被告の生い立ちに注目して、擁護しようとする人もいます。

以下の意見がその代表的なものです。

「『背景とか事情は関係ない』『心神喪失で逃げんな』とか意味わからん事言ってる奴さ…じゃあこの同じ生きかたして責任能力身につけてみろよ。自分が青葉氏の立場にいたら絶対まともに生きられない…。どいつもこいつも弱者叩きするような奴ばかりで本当に気持ち悪いわ。虫唾が走る」

では、その悲惨とされる生い立ちを簡単に紹介しましょう。

-青葉被告は9歳の時、両親が離婚し、父親と兄、妹と暮らしました。生活は困窮し、父親から虐待を受け、不登校になりました。

定時制高校を卒業後、コンビニで8年間働きましたが、人間関係がうまくいかずに辞めた。「人生はどうでもいい」と考え、2006年に窃盗や暴行の事件を起こして逮捕され、有罪判決を受けています。

京アニの作品に感銘を受けて、小説を書き始めたのは2009年のことです。何度も書き直すうち、人生を悲観し、自殺を考えました。死にきれずに投げやりになり、著名な編集者とやり取りしているなどと妄想するようになりました-

どうですか、いうほど悲惨な生い立ちでしょうか。

この程度の経験をした人なんか山ほどいますし、もっと酷い生活をした人も知っています。

そして、昨日も書きましたが、彼らのほとんどは善良な社会人になっています。

「自分が青葉氏の立場にいたら絶対まともに生きられない…」なんていうのは、世間を知らないだけでしょう。

また「弱者叩き」といいますが、青葉被告は弱者ではありません。

社会の底辺近くに位置することは確かですが、その大半は自らの責任ですし、生活にはそれほど困窮していません。

さらにいうなら、世間の人たちは弱者を叩いているのではなく、大量殺人を行った者を糾弾しているだけです。

話は変わりますが、ある人が「青葉被告を直接見て複雑な気持ちだった。事件当時は高校生だったが、自分が好きな京アニをめぐり、こんな事件が起きて悲しかった。今後、裁判では青葉被告から謝罪の言葉や、本人の口から色々と説明を聞きたいなと思った」との感想を述べています。

こうした気持を抱く人も少なくないと思います。

今のところ青葉被告は謝罪していませんが、謝罪したところで単に裁判を少しでも有利に進めたいとの考えからのもので、心からの反省などしないでしょう。

多くの人は青葉被告に限らず、殺人を犯した者が裁判や投獄生活を通じて反省するものと思っているようですが、実際に殺人等で死刑や無期刑になった者たちが反省するなどということはまずないようです。

これはいくつかの元囚人の著書にはっきりと書いてあります。

結局、一般の人たちは自分たちが安心するために、犯罪者も反省し、改心すると信じたいのでしょう。

しかし、現実はこんなものなのです。

さらに話は変わりますが、もし無期刑になんてことになったら、大体30年で出所できるとされていますが、彼の性質は絶対に変わらないでしょうから、その後再び罪を犯す可能性が非常に高いと思われます。

大体、30年間も青葉被告を投獄しておく意味があるでしょうか。

反省などしないのですから。

これに対して、心神喪失で無罪になった場合は、心神喪失者等医療観察法の対象になります。

つまり、専用の精神科病院での入院治療または一般の精神科通院治療が行われるわけです。

これは期間が決まっていませんが、治療効果があったと判断されれば、治療が終了し、通常の生活が営めるようになります。

この場合は30年どころか数年で解放され、社会に出てくる可能性があるということです。

そして、心神喪失で無罪になった者の再犯率は44.3%なのです(殺人に限りませんが)。

こうして考えると、何度も書きますが、青葉被告への判決は、死刑以外ありえないでしょう。

では

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