誹謗中傷問題とネット上の対策についての議論

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YouTuberのあおちゃんぺさんがタレントのryuchellさんの死とそれを巡る誹謗中傷問題について、以下のように発信しています。

-リプで誹謗中傷をするのは良くないと思いますが、ツイートで思想を述べるのは普通のことです。それで「傷つく人がいる」というなら、私をブロックすればいいだけのこと。たまたま流れてくるから、見たくなくても見てしまうというならSNSやめた方が良いです。例えば私が猫の写真を投稿します。小さい頃猫に噛まれてそこから菌が繁殖し、腕を失う事になった人が見てしまったとします。それを私に、見てしまって傷つくから書くな載せるなはお門違いです。誰も傷つかない、不快な思いをしないなんて無理です。不快なものを見たくなければ、その人をブロックするかSNSを辞めるしかありません-(引用終了)。

まったくそのとおりですね。

テレビやYouTubeで露出し、有名になった人間はそれに伴う対価を支払うのは当然でしょう。さらにツィッターまでやっているのですから。ツィッターはリプを止めることができるし、他のSNSにしても見ないで済ますことは簡単なことです。もし自分に耐性がないのなら、露出を止めればいい。

ところで、現役の政治家から誹謗中傷の取り締まりに前向きな姿勢を取ろうとしている人が結構いるようです。さすがに名前を売る機会には敏感ですね。

大阪府知事の吉村洋文氏はツイッターで「この9月にネット上の差別や誹謗中傷への対策強化の条例案を出す。1年かけて専門家会議の意見を聞き、ネット上の差別には大阪府が発信者に直接注意指導を、誹謗中傷には幅広い相談体制の充実を、その他対策を条例化する。国に要望済みだが、国にも法制化を求める」と秋にも対策を出すとしています。

また、自民党の牧原秀樹衆院議員はツイッターでユーザーからryuchellさんの件についてコメントを求められ、「ツイッターやSNSで誹謗中傷をして侮辱罪等の刑法犯に該当する者はアカウントを削除した者も含めて『すべて』逮捕すべきだと考えます。言葉の暴力はあってはなりません」と述べました。

しかし、元衆議院議員でタレントの杉村太蔵の「ネットで書いてる本人が、誹謗中傷だと思ってるか、罵詈雑言だと思ってるか。むしろ社会正義、正義をぶつけている場合が多く、実際に法規制は難しい」と指摘してます。

まさにそのとおりで、直接「殺してやる」といった表現がない限り誹謗中傷の判断は非常に難しいでしょう。大体、誰も傷つけない論理なんて存在するのかも疑問です。

そういえば、どこかの議員が自分に対する批判はすべて誹謗中傷だと捉えて、何かといえば法的措置を取ると一般市民を脅していましたが、このままでは、そうした事態が広がっていくのではないのでしょうか。

では

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