本を古書店で入手したり、図書館で借りることは作家に失礼なのだろうか?
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書評家の豊崎由美さんが以下のようなツイートしています。
「皆さんも著者や訳者の方に『本買いました!』というツイートを送る時は気をつけたほうがいいですよ。『ブックオフで』と言われて喜ぶ人は一人もいません」
ううむ、どうでしょう。
著者や出版社は、できれば新刊を購入してほしいと考えることはわかります。
しかし、本を古書店で入手したり、図書館で借りることが、それほど失礼なことなのでしょうか。
以下のような意見があります。
「著者は自分の知識や経験、感想や思考を読者と共有したいという熱い想いを持って、長い時間と労力をかけて作品を仕上げている。
そして、その作品が読者に届くためには、出版社や書店、配送業者など様々な人々の協力が必要です。それらの人々もまた、本に対する愛情や尊敬を持って仕事をしている。
だから敬意を払って新刊を購入すべきだ」
また、以下のような意見もあります。
「新刊本が売れた場合は、作者は印税を受け取ることができますが、古本や図書館で借りて読まれた場合にはこの印税が入らないため、その作者が好きだといっておきながら、古本で読んだり、図書館で借りて読んだりするのは、作者に貢献していないという点で失礼だ」
作家にも生活があるのはわかりますが、あまりにも心が狭いでしょう。
あらゆる商品にはその生産者や製造者の思いが込められています。
何も本に限ったことではありません。
しかし、一旦市場に出されたものは、どのような形で手に入れるかは消費者の自由です。
ものにもよりますが、バーゲンや中古で買って文句をいわれる筋合いはありません。
自分の本は新刊を定価で買ってほしいという作家は衣料品や食品、雑貨品を製造者に敬意を示すために必ず高い値段で買っているのでしょうか。
いずれにしても、私だったら、そんな心の狭い作家の作品は読まないですね。
では