害のない陰謀論と危険な陰謀論

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暇だったのでネットを彷徨ったんですが、陰謀論が相変わらずにぎやかですね。

いくつか紹介しましょう。

・コロナワクチンは人口削減計画のために作られた。

・国会議員や芸能人はゴムのマスクをかぶったゴム人間ばかり。

・トランプ大統領率いる光の銀河連合が闇の政府と戦っている。

・ロシアとウクライナは戦争なんてしていない・・・

なるほどねえ、ひょっとしたら、私のブログを読んでいる方の中にも、全部ではないにしても一つ二つ、信じているかもしれません。

ただ、こうしたとんでも陰謀論は別に最近始まったものではありません。

ですから、こんなんで日本は、または人類は大丈夫だろうかと心配するのはナンセンスなんです。

いってみれば、人間は発生したときから陰謀論が大好き。

人間の性質といってもいいんじゃないかな。

人間は技術の進歩と共に賢くなってきたわけではありません。

産業革命が起き、コンピュータが発明されても、常にとんでも理論を展開し、それを信じる人たちで溢れていました。

血液型占いなんかそのいい例ですし、私にいわせれば、宗教もそうです。

ところで、こうしたとんでも陰謀論を信奉する人たちのほとんどは、自分は賢いと思っています。

自分は他の馬鹿な奴らが知らないことを知っていると思って自尊心を満足させているわけです

そして、多くの場合、自分だけ信じていればいいのに、他人にそれを話し、説得しようとします。

信じてもらえないと相手を馬鹿扱い。

まあ、いいでしょう。

上記の陰謀論はそれほど害がありませんから。

たとえば、「国会議員や芸能人はゴムのマスクをかぶったゴム人間ばかり」であっても私たちの生活に影響はありません。

信奉者たちはもっと深刻な問題だというでしょうが、たとえそれが本当だとしても、私たちにはどうしようもありませんから。

ただ、問題なのは本当に人の命に関わるようなことを主張する場合です。

たとえば、医学的に明らかに間違ったことを他人に押しつけようとすることがあります。

ガンとか白血病等の難病でよく聞きますよね。

民間療法を勧め、下手すると強制する。

当然ながら効果なんかありませんから、そのためにたとえその療法のために患者が死んでしまったり、そこまででなくても、手遅れになったりします。

たとえば、前にも取り上げたことがあるキリスト系のある宗派の信者が子供の輸血を拒否し、死なせてしまいました。

これなんか本当に害があるもので、普通の陰謀論よりも遥かに罪が深いと思います。

とはいえ、上に書いたようにそうした間違った信念を抱くのも人間の性質ですから、なくすことはできないのでしょうが。

では

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