老害-真面目に議論しようとする若者に「この国から出ていけ!」と吠える老人
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なんでもテレビの討論番組「朝まで生テレビ!」で、「日本を立て直せるか?」とのテーマで議論が展開されたのだそうです。
それで、この番組に出演していたお笑いジャーナリストのたかまつなな氏が、否定的な意見を述べたんですね。
彼女は、日本を変えられると思っている日本の若者が2割しかいないことを指摘し、年功序列や非効率な習慣を変え、もっと若者が参加する社会にすべきと主張しました。
このたかまつ氏に対して、MCの田原氏は「あなたは本心からNOなの? 本当は日本が良くなると思ってるの? 思ってないの?」と追及。
たかまつ氏が「思ってないです」と返答し、説明をしようとしたところ、突然田原氏は「だったら、この国から出ていけ!」と激高したわけです。
一応いっておくと、番組終了後、田原氏は「失礼致しました。たかまつさんには絶望しないで頑張り続けて欲しいので、その気持ちをぶつけてしまいました。これからも宜しくお願い致します」と謝罪したとのことです。
しかし、謝罪したとはいえ、なんというか老害丸出しじゃないですか。
だいたい、「もっと若者が参加する社会にすべき」との意見のどこが気に入らないのでしょう。
ぜんぜん説明を聞く気がない。
前から田原氏は老害を体現しているような存在だと思っていましたが、図らずもそれが露わになってしまったようです。
こういう人たちは自分の気に入らない意見を述べる人間にはすぐに「日本から出て行け!」とわめきます。
彼らは相手の意見を聞く気も議論をする気も毛頭ないんですね。
気に入らない若いやつらはいなくなればいいと思っている。
そして締めつけのためのさまざまなルールを押しつけようとします。
実際、前から問題視されているトンデモ校則を始めとするやわけのわからない規則が世の中にはあふれています。
ところで、実業家のひろゆき氏がこの件について、以下のように発言しています。
「日本の問題点を指摘する若い人が出て来ると『だったらこの国から出て行け!』という人達。それを見た金持ちや海外でも稼げる頭脳労働者が静かに日本から出て行っているので、海外在住日本人が増え続けてます(コロナ禍除く)」
ううむ、これはどうなのかなあ。
日本の若者のやる気のなさは国際的な統計的でもはっきりと示されています(日本を含めた7か国の満13歳から満29歳までの男女を対象に実施したインターネット調査)。
まず、日本の若者は、「自国の社会への満足度」で世界最低となっています。
また、「社会をよりよくするため、私は社会における問題の解決に関与したい」に「そう思う」又は「どちらかといえばそう思う」と回答した者の割合は、諸外国の若者と比べて最も低いんですね。
国際社会の一員としての役割を果たしていくために必要な「異文化理解力・対応力」については、「十分に身に付けていると思う」又は「ある程度身に付けていると思う」と回答した日本の若者の割合は29.4%で、調査対象国中最低です。
そして、日本の若者で、「将来外国に住みたいと思いますか」との問に回答した者の割合が最も高かったのは「将来もずっと自国に住みたい」の42.7%で、諸外国の若者と比べて、将来外国に住みたいと思う者の割合も最も低かったとの結果が出ています。
ご覧のように、ひろゆき氏の「金持ちや海外でも稼げる頭脳労働者が静かに日本から出て行っている」との発言は残念ながら正しいとはいえないようです。
しかし、たかまつなな氏の「日本の若者で日本を変えられると思っている者は2割しかいないので、年功序列や非効率な習慣を変え、もっと若者が参加する社会にすべき」との主張は的を射ています。
これに聞く耳を持たない老害老人なんてほっておいて、彼女のような若い人たちに頑張ってもらいましょう。
私のような老人にできることは、偉そうに説教をするのではなく、彼らを見守り、必要であればでしゃばらない程度に支援することでしょう。
では