都庁と都議会議員のていたらく-黒塗り文書の問題
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今日は再びcolaboの不正会計疑惑問題とこれを糾弾する暇空茜氏を巡る騒ぎを取り上げます。
というか、都庁の黒塗り書類(いわゆるのり弁)とこれに対する都議会議員の意見の件ですね。
今回、暇空氏は今回、小池百合子都知事を相手取って提訴しました。
colabo資料の開示請求に対して、都庁が示した文書というのが黒塗りばかりのいわゆるのり弁状態のものばかりだったため、業を煮やして踏み切ったわけです。
その黒塗りの理由は「colaboの社会的地位が落ちる可能性」とか「シェルター(DV被害者の緊急避難場所)の位置が特定される可能性がある」なのですが、定款や貸借対照表は公告の義務があるわけですからを開示しないのはおかしい。
そのために、暇空氏は東京都になぜ非開示になるかを立証するように要求したわけです。
今まで行政を相手にした裁判で市民側が勝った例はないとのことですが、実は都が勝っても小池都知事の立場は微妙になります。
彼女は公約でのり弁の撤廃を謳っていますから、公約破りを自ら認めることになるからです。
ついでにいっておくと、都民ファーストの会の報告では公約の一つとしてのり弁の撤廃(情報透明化)を上げており、実現されたことになっています。
なんというか、どんな基準で判断したのでしょうね。
colabo問題以外でものり弁の文書ばかり開示しているようですが。
ところで、この黒塗り資料の問題について、小池都知事元秘書で都民ファーストの会所属のおじま紘平都議会議員が面白い発言をしているのでご紹介しましょう。
当初、おじま氏は以下のように都庁を擁護しました。
「 colaboの件。所管の福祉保健局としては、直ちに契約要件に抵触するものではないが、一部、不適切な処理が認められ、指導を行ったとのこと。住民監査請求も出ているので、この後は独立機関「監査委員会」にて本格的な調査が行われます。また、国の「会計検査院」の検査も入ります。また経過報告します」
「 なお、都民ファーストの会所属議員の本事業への関与・介入は認められませんでした。また、開示請求に伴う「のり弁」についてもご指摘がありましたが、シェルター(DV被害者の緊急避難場所)の位置が特定される可能性がある記述など、センシティブな情報については非開示とのことです。ご理解ください」
ところが、提訴の話が出るや否や見事にジャガーチェンジ(豹変のこと。by 山下洋輔)
「提訴の話は知りませんでしたが、そうなると、都の自主的な開示が先になるか、裁判による強制的な開示が先になるか、一部開示か、全部開示か、さまざまパターンもあるかと思いますが、都としては何らかの対応をしなければならなくなったということだと思います。いずれにせよ、私は私で粛々とやります」
「colaboの件、開示請求の対象となった資料で非開示=黒塗りとされた箇所のうち、本来は『開示すべき』ものがないか、あらためて精査・検討するよう、都に働きかけています。現時点で私から報告できるのは以上ですが、情報公開の基準にも照らし、出すべきものは出したいと考えます。少しお待ちください」
なんですか、この右往左往ぶりは。
本当に笑えます。
これには、以下のような批判の声が上がっています。
「散々都民国民の声を無視しといて、訴訟されたから慌てて対応してるようにしか見えません」
「あなたたちが開示すべきものを開示せずに開き直ったという事実はなくなりませんよ。もう信頼は取り戻せません」
「何を言ったとて都民ファーストが公約破りの黒塗りを廃止できていない謗りは免れませんよ。貸借対照表(賃借対照表ではない)の黒塗りなんて誰もが納得できる訳ないでしょう」
まったくその通りですね。
私は幸か不幸か東京には住んでいませんが、都民の皆さんは忘れないでくださいね。
これが都民ファーストの会、つまり小池都知事のレベルです。
では