リーガルハラスメントについての二つの立場

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最近、一部で「リーガルハラスメント」という言葉が流行っているようです。

おわかりだと思いますが、簡単に言えば「リーガルハラスメント」とは「法律や司法を絡めた嫌がらせ」のことです。

最初に注目されたのは、例の仁藤夢乃氏が代表を務めるcolaboとその代理人弁護士の一人である神原元氏が会見を開いたときだと思います。

彼らは著名ブロガーである暇空茜氏の一連の行動について誹謗中傷であるとしたのですが、暇空氏の「監査請求等はリーガルハラスメントである」と主張しました。

また、神原弁護士はツィッターで以下のようにも発信しています

「あのねえっとねリーガルハラスメントっていうね言葉があって、まあ要するに合法的な嫌がらせなんですね。これはね僕ら弁護士に対してはすぐすぐ懲戒請求してんでしょねですよ。

それを懲戒請求国民の権利じゃねえからなんだけど、じゃ彼らがあの例えば行政の透明性を高めたいとかね。

そんなことの目的でやってますかということでしょあのね。別に市民オンブズマンでもなんでもないのにね、市民オンブズマンとかそういう人たちがやってるんならまだ分かりますよ。そうじゃなくてであるけども。

 要するにあの嫌がらせ目的でねで、しかもその公開したものを自分の入手したものを全部、ネットに公開するとかね。こんなのはあの制度の濫用ですよ。明らかにそういうふうに僕は考えてます」(複数の投稿をまとめたものです)

どうも神原弁護士はあまり日本語が上手くないようですが、何とかいいたいことはわかります。

これに対する同業者の弁護士の反応を見てみましょう。

高橋雄一郎氏「えぇ、colabo弁護団の誰かが記者会見で一個人からの住民監査請求を『リーガル・ハラスメント』って言ったの?住民監査請求って憲法が保障する住民自治の端的な現れで、公金を使っている主体が文句を言うなんて失当以外のなにものでもないと思うが」

向原氏「監査請求がリーガルハラスメントと認定されたら、住民は、公権力と戦うための武器を一つ失うことになりますね。
いろんな『不快言説を制約』したい界隈は、結局、『言論・政治活動の制約』という方向に走っちゃうんだな・・・というのが、率直な印象です」

要するに神原弁護士は、自らに対する懲戒請求が嫌で、こんなことを言い出したのでしょうが、あまりにも考えが足りなかったと思います。

いってみれば自分で自分の首を締めたようなものですから。

そういえば、神原弁護士はアカウントを閉鎖しています。

もう一つ別の例を上げましょう。

評論家 石平太郎氏と参議院議員 小西ひろゆき氏のやりとりです。

石平「日本の反撃能力保有を認めないなら、要するに立憲民主党はたんに、日本によって反撃されそうな国々の国益を代弁している。日本によって反撃されそうな国々はすなわち日本を攻撃しそうな敵国。立憲民主党はこうした敵国の、日本における代理人なのである」

小西「安全保障の議論は常に冷静に行う必要がある。
こうした発言は、戦前に国民に対して無謀な日中戦争や日米開戦を煽り立てたものと何ら変わらない。
私のツイートは反撃能力の是非には政策的な必要性と合理性の検証が必須とするもので、誹謗中傷も甚だしい。
法的措置を検討する」

まあ、なんというか小西氏は自分の気に入らない発言はすべて法的措置をちらつかせて封殺しようとするようです。

これも別の形のリーガルハラスメントでしょう。

立憲民主党は普段は話し合いが大切だとかいっておきながら、意見が対立するとすぐにこれです。

確かに最近はSNS等で多数の誹謗中傷が見られることは間違いありません。

それでも、Colaboの場合なんかは、きちんと説明すればいいだけで、疑問を持たれたり、情報開示を要求されるだけで提訴というのは明らかにおかしいでしょう。

何かやましいとところがあると勘繰られてもしかたがありません。

小西氏についても、一種の癖になっているようですが、自分の狭量さをさらけ出しているだけのような気がします。

これからもいろいろな形でリーガルハラスメントが行われるでしょうが、弱い立場の人間の言論を封じるために使うのだけは止めてほしいものですね。

では


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