大規模通信障害と損害賠償、今後の対策

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イヤー大変でしたね。

みなさんのところでは、KDDI(au)の通信障害の影響はいかがでしたか(まだ、完全には終了していないようですが)。

私のところは固定電話もスマホもauの回線を使っているので、昨日の20時頃まで使用不能でした。

仕事が電話占いですから、完全にお手上げ。

やはり回線の一本化なんてするんじゃなかった。

そのほうが割安だとの釣り句に乗せられた私が馬鹿でした。

幸いインターネット回線(最初からアパートに配備)は別系統ですから使えましたが。

しかし、今回の騒ぎで公衆電話とテレフォンカードが再注目されたのは皮肉ですね。

公衆電話なんかほとんど見なくなりましたから。

やはり何があるかわかりませんから、一見無駄に見えても残しておくべきものも多いということでしょう。

それはそうと、どうして復旧にこんなに時間がかかるんでしょう。

というか、上にも書いたとおり、恐ろしいことに、まだ完全には終わっていないんですね。

KDDIは全国規模の通信障害の復旧作業を完了したとしたものの、全ての通信環境が直ちに復旧するわけではないと明らかにしたそうですから。

システムの冗長化なんて考えなかったのでしょうか。

「冗長化」を簡単に説明すると、コンピュータや機器、システムに何らかの障害が発生した際に備えて、予備の設備やサブシステムなどを平常時から運用しておくことです。

例えばサーバを2台用意して、一方のサーバ(サーバAとする)でシステムを稼働させ、もう一方のサーバ(サーバBとする)は待機状態にしておきます。

そうすることで、サーバAが機器の故障などで停止しても、すぐにサーバBでシステムを稼働するよう切り替えることができるわけですね。

これによって、①障害発生時の素早い対応、②負荷分散、③事業継続計画策定が可能になります。

まあ、私が考えつくぐらいのことは、当然考えているはずですが、やはりコストがかかるために、行っていなかったのでしょう。

ところで、今回の通信障害によって損害を被ったユーザーへの賠償ですが、KDDIの社長は「今回の障害の内容をもう少し見た上で、補償について検討していく」と述べ、損害を受けた利用者への補償を検討する考えを示したそうです。

ただ、利用者なんていっても、対象は法人顧客なんですね。

私たちのような個人ユーザーにはまず間違いなく何もないでしょう。

個人ユーザーの場合、逸失利益(本来得られたはずの利益で、何らかの事情により得られなかったもの)を証明することなんかできませんからね。

それはそうと、問題は今回の事態の教訓をどのように活かすかですね。

私の仕事なんて大した損害ではないし、社会的な影響は皆無といっても良いと思いますが、もっと重要な業務の場合はどうするんでしょう。

特に、現在、自動運転が実用段階に来ているそうですが、自動運転中に通信障害が発生したらどうなるんでしょう。

コントロールを失った車が暴走し、大規模な交通事故が各地で一斉に発生する可能性が考えられます。

また、遠隔医療も開発中ですが、これもたとえば手術中に通信が停止したら、人命が失われる可能性があります。

通信障害の可能性がゼロではないことを考えると、これらの新技術はもう一度考え直すべきかも知れません。

私に関していえば、固定電話をNTTに戻すことを検討しています。

NTTとKDDIのシステムの両方が同時にダウンすることは考えられませんから。

では
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