自分の好きなように描き、皆に迷惑をかけまくった作家の話-マンガ「Bastard」

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昨日の続きです。

マンガの作家が自分の好きなように描くとどうなるかについて面白い話がありますので、ご紹介しましょう。

「Bastard」というマンガがあります。

30年以上前のかなり古い作品で、私も大好きでした。

作者は萩原 一至さんというのですが、作画に強いこだわりを持ち、高いクオリティと緻密な画面を好んだそうです。

しかし、そのために極端な遅筆。

週刊連載をしばしば休載したり、果ては未完成原稿を掲載したりなんてことをしていました。

いくら作画にこだわりたいのか知りませんが、これはどう考えてもプロ失格でしょう。

編集者を始めとする多くの関係者に大迷惑をかけ、そして、なにより沢山のファンを置き去りにしたのですから。

それで、この作者は、一部の熱烈なファンには支持されたものの、結局見捨てられ、そのまま消えてしまったとの結末を迎えると私も思っていました。

しかし、なんと、先月、そう2022年6月30日にNetflixでアニメとして甦ったのです。

噓みたいでしょう。

30年の時を経て、忘れられたと思っていた作品が奇跡の復活。

なにがどうなったのかわかりませんが、とにかくめでたいことです。

上にも書いたとおり私もファンでしたので、当然一気観しました。

それはいいとして、Bastardは作者が好きなものを描こうとするとろくなことにならないという好例ですね。

それから、前クールに「パリピ孔明」というアニメがありました。

三国志の英雄にして天才軍師・諸葛孔明が渋谷に転生し、歌手を目指す「月見英子」の歌に心を打たれ、自ら軍師になって彼女を成功に導くといった、かなりぶっとんだ内容なんですが、今日のテーマではないので、これ以上は触れません。

とにかく、この物語では主人公「英子」は自分の好きな歌を追及し、ライバルの女性3人組のガールズバンド「AZALEA」は敏腕プロデューサーと強力なスタッフの言いなりに行動するという構図になっています。

AZALEAのメンバーはは本当はハードロック主体の音楽をしたいのですが、売れるために露出度の高いコスチュームや仮面を付け、音楽よりステージパフォーマンス優先の路線を強制されているんですね。

そして両者が衝突し、当然ながら英子が勝利します。

まあ、話の都合上仕方がないでしょうが、実際には英子が勝てる可能性なんかなかったでしょうね。

AZALEAも本当に革命的なサウンドを創り出したのなら話は別ですが、そうでないのなら、とにかく売れることを目指さないと。

一旦売れれば、ある程度自分たちの好きなこともさせてもらえるようになりますからね。

大体、今の日本のポップスシ-ンで本当に自分たちのやりたいことをやっている個性的なアーティストがいますかね。

みんな秋〇さんやつ〇くさん、J事務所といった人たちがプロデュースしているような気がします。

別にそれが悪いといっているのではありませんよ。

音楽なんて聞かなくなって久しいですし。

少々話はずれますが、昔から尖っている系のアーティストは売れるまでは世間は見る目がないと嘆き、ヒットを飛ばすと、世間がようやく自分のセンスに追いついたといいます。

そして、売れなくなると、再び世間を恨むようになるんですね。

しかし、私にいわせれば、世間が追いついたのであれば、そのうち追い抜かれるのは当たり前でしょう。

常に世間の一歩先を走り続けるのは本当の天才以外には無理ですから。

それを認められず、外国に逃げたり、自殺したアーティストまでいましたが。

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