今日は効果的なストレス対処法をご紹介したいと思います。
ただし、特効薬的な効果があるなんてことは期待しないでくださいね。
さて、一口にストレスといっても、感じ方は人によって全然違います。
なぜでしょう。
ストレス発生の仕組みを簡単に説明すると、ストレッサー(状況)があり、個人の認知・判断を経て、ストレス反応発生となります。
つまり、ストレスはストレッサーから直接生じているのではなく、それぞれの人間の物事のとらえ方や考え方と関わりが深いのです。
物事のとらえ方や考え方のパターンをスキーマといいますが、中でも「~なければならない」というスキーマは強いストレスを生むとされています。
だとすれば、これを「~になったらいい」というスキーマに変えるとストレスが和らぐはずです。
要するにストレスをコントロールするためには、スキーマを調整すれば良い。
とは云え、長い間なじんできたスキーマを変えるのはそう簡単ではありません。
一つの方法としてストレス手帳を付けるといいでしょう。
・ストレスを感じた状況
・そのときに感じた気分
・ストレスを生じさせた考え
・その考えの根拠
・その状況に対する別の解釈
・ストレスが小さくなるような考え方
・気分の変化
を記録します。
その状況に対する別の解釈やストレスが小さくなるような考え方は、今までの自分の考え方とは違うものです。
ですから最初は違和感を感じるでしょうが、繰り返し練習すれば、だんだん新しい考え方が身につくようになります。
具体的な例を以下にご紹介します。
・会議で同僚に反論された場合
ストレスを感じた状況:会議で同僚に反論された
その時に感じた気分:怒り、不安
ストレスを生じさせた考え:そのようなことをしたのは、自分を困らせたいからだ。みんなの前で恥をかかされた。
その考えの根拠:今まで何も言わなかったのに突然反論してきた。全体から見るとわずかなことで揚げ足をとられた。
別の解釈:同僚はただ不明な点を確認したかった。私を困らせようという意図はなかった。
ストレスが小さくなるような考え方:同僚にも意見を述べる権利がある。
気分の変化:動揺が少しおさまった。今なら攻撃的にならずに再反論できる
とこんな感じです。
かなり面倒に思えるでしょうが、実際にやってみるとそれほどでもありません。
また、慣れるとさらに簡単にできるようになります。
きちんと手順を踏んで実行すると本当に効果がありますので、よければ一度試してください。
では