【和食です】バズうまブログ:天津飯

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どうも~、アートディレクターのIKAです♪

今回は、【和食です】という今後シリーズ化したいブログを書きます。【和食です】シリーズでは日本人は外国の料理だと思っているけど、実際には日本で創作された料理についてご紹介してゆきます。

これ、実際にはたくさんあるんです!

日本人は、世界的にみても、手先の器用な人が多いと言われています。まあ、欧米人の節の大きい指と比べると、小さな手仕事が得意ということもあると思うのですが、確かに器用な上に性格的に細かい人が多いようには感じます。あと、仕事が丁寧ですね。コンビニでも商店でも、とても丁寧な仕事をする印象があります。

そんな東洋のガラパゴスな島国「日本」生まれのアメージングでワンダフルな外国風料理のご紹介。【和食です】シリーズ第一弾は、私の大好きな「天津飯」です!


「天津飯」という魅惑の料理‼

私は子供の頃、ある食べ物が気に入ると、外食したお店でずっと同じ商品を頼み続ける癖がありました。

寿司屋では、ずっと「マグロ」。しかも「赤身」のみ。ファミリーレストランでは、ずっと「明太子スパゲッティ」。「パスタ」という名称ではなかった。お好み焼き屋では、ずっと「ミックス焼き」。喫茶店では、ずっと「ミックスジュース」…。そして中華では、ずっと「天津飯」だったのです。

今思えば、味に対して探求心がなく、確実に美味しいものしか注文しない消極的な姿勢だったのですね。今とは真逆ですwww

私が初めて「天津飯」と出会ったのは、小学一年生の頃でしょうか。家の近所に某中国料理チェーンができて、週末に家族で食べに行ったときです。「炒飯(当時は「ヤキメシ」と書かれていた)」「ラーメン」「唐揚げ」「餃子」「レバニラ炒め」…。今でも町中華の定番メニューが並んでいました。その中で一際異彩を放っているメニューがありました。それが「天津飯」でした。子供だった私は「天津」が読めず、親に質問したのを覚えています。これが私と「天津飯」との初めての出会いだったのです。

出てきた「天津飯」をみて、私はさらに驚きました。

大好きな蟹玉に、しずる感たっぷりのあんかけ。レンゲで頬張るとトロトロ卵と、あんかけの塩味が口の中で見事なマリアージュを奏でる。噛めば噛むほどご飯の甘味が前面に出てきて、至高の旨味を形成してゆく。子供ながらに何と美味しい料理だと感動したのを覚えています。

そんな「天津飯」の虜になった私。中華チェーン店では、高校生の頃まで必ず「天津飯」を注文し続けるのでした。

大人の階段昇ると「驚愕の真実」が待っていた‼

大人になり、ビジネスの関係で中国と関りを持つことが増えた頃、驚いたことのひとつに「中国料理」というジャンルは現地には存在しないということでした。

中国料理の総称は「中国菜」と呼ばれ、各省や地方ごとに特色や味、調味料が違い、様々な文化を形成しているのです。大きく分けると広東、四川、北京、上海など、東西南北になるのですが、実際はもっと細分化されています。また、地方ごとに「主食」まで違うのです。米しか収穫できない地域は「米」。小麦が収穫できる地域は「万頭(饅頭)」や「麺」といった具合です。国土が大きい分、日本以上に食文化は多彩なのです。

私が中国に駐在していた頃。仕事で天津に行くことがありました。同行した中国人スタッフ(日本に留学経験あり)は、何度も「天津に天津飯は無い」と話していました。「もっと美味しい芙蓉蟹(蟹玉)はあるけどね」と自慢げに語るのです。その頃になると、「中国に天津飯は無い」と知識として知ってはいました。そのスタッフが言うには、日本人にこの話をすると驚くので必ず言っているとのことでした…。

彼なりの日本人向け鉄板ネタだったのですwww

天津飯の発祥は諸説あり‼

天津飯の発祥については、某百科事典サイトで閲覧してください。様々、諸説あるようです。あくまで個人的なブログなので私感を書かせていただきます。

むかしむかし、日本の中華料理店にまかいないの時間がやってきました。「残り物の御飯はある」「安価な卵もある」「酸っぱいものを食べて元気に働いてほしい」こんな料理人の願いと、日本人の嗜好に合わせて作られた「まかない料理」が「天津飯」だったのではないでしょうか。

フワフワの蟹玉に酢豚の醤油餡、そして白飯。
日本人の好きなものだらけが一つの皿に。
美味いに違いない。

この料理が誕生した背景には、料理人の日本人の嗜好を知り尽くした「おもいやりの精神」のような気がします。


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