第六感

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「若い時の苦労は買ってでもせよ」誰でも聞いたことがあるこの言葉、中年を過ぎると、なるほどなぁと思う。
若い時には響かない。しなくてもいい苦労なんてしないほうがいいじゃないか。私も若い時にはこう思った。ところが皮肉なことに今までかなりジタバタした人生を強いられてきた。今までしてきた一見無駄な経験、人生の回り道、これがいまの私の財産であり武器である。
生きているとたいした判断材料がない状態で右は左かとっさに選択しなければならないときがある。この時に頼らざるを得ない感覚は勘である。この勘の精度の良し悪しは過去に積み重ねてきた経験の質と量による。おそらく人間のみならずすべての動物は自身が過去に積み重ねてきた経験に基ずく膨大なデータを潜在意識より引っ張り出し勘を働かせているのだろうと思われる。
 所謂、第六感というものは、コインの裏表などできめるようないい加減な判断などではなく、充分に頼りになるレベルまで育てあげることができる人間本来に備わった感覚なのだろう。
 不思議なことに人生の仕上げの時期に差し掛かってくると、自分の勘に自信と信頼が持てるようになる。面白いのでもう少しジタバタして、苦労を積み重ねてみようと思う。

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