こんにちは。
昨日の企業研修でも敬語について取り上げたのですが、指摘した敬語を
みーーーんな使ってたので
これはいかん。と思いましたよ本当に。
まず、敬語には3種類、5分類、、、など基本的なことは今度書くとして。
NG敬語たちを並べていきますので、自分が使ってしまっていないか、ご確認を。
~NG集~
その1
お伺いさせていただきます
その2
本日は休みをいただいております
その3
とんでもございません
その4
本日中にお送りさせていただきます
その5
拝見させていただきました
その6
拝見いたしましたか?
その7
お名前を頂戴してもよろしいですか?
その8
あちらで伺ってください
その9
〇〇担当をさせていただいております、〇〇(名前)と申します
その10
大変参考になりました!
あ〜〜もっと言いたいけども一旦はここまで。
これ、全部NGですよ
昨日の研修でも特に使っていると多かった敬語たちです。
正しく言えますか?
言えてなかった方に早く直してもらうため、ちゃっちゃと正解と解説をお伝えしますね(笑)
~解説~
その1
お伺いさせていただきます
→伺います
【伺う】が謙譲語になりますので、「お」も不要です。
こんなにシンプルでいいんですよ。
噛まなくて済みますね。
その2
本日はお休みをいただいております
→本日は休みをとっております
電話口や受付などでよく聞きますね。
話相手に敬意を示してるようで、違う。会社に対して「いただいてる」と敬意を表してることになります。
その3
とんでもございません
→とんでもないことです。
→とんでもないことでございます。
これもよく耳にします。
【とんでもない】が1つの単語ですので、勝手に単語を変えないでくださいね。
その4
本日中にお送りさせていただきます
→本日中にお送り致します。
→本日中に送付致します。
→本日中に郵送致します。
「させていただく」を多用しがちな方は注意。
別でも詳しく書きますが、「させていただく」という表現が使える場面は3つです。
①相手の許可が必要なとき
②相手に喜ばしいことやメリットが生まれるとき
③自分にとってとても光栄なとき
自分の「する」という行動には「する」の謙譲語である「致す」を使いましょう。
その5
拝見させていただきました
→拝見しました
「拝見する」は「見る」の謙譲語です。さらに丁寧に「する」を「致す」に変えて「拝見致しました」と言う方もいますが、「致す」も謙譲語で二重敬語になるので注意。
というか、「拝見する」という動詞なのか「拝見」を「致した」なのかが音だけで判断できないので使わない方が無難、という見解です。
その6
拝見いたしましたか?
→ご覧になりましたか?
→ご覧いただけましたか?
「拝見する」は「見る」の謙譲語です。つまり、自分のことにしか使えません。決して、相手の行動に使わないように。
「見る」の尊敬語は「ご覧になる」です。
その7
お名前を頂戴してもよろしいですか?
→お名前をお聞かせいただけますか?
→お名前を伺ってもよろしいですか?
これもよく耳にしますね。名前は頂戴できない、人にあげられるものではないと覚えておくと使わなくなります。
「お名前をお聞かせください」などもOKです。
名前を尋ねる言い方に変えましょう。
その8
あちらで伺ってください
→あちらでお尋ねください
→あちらでお聞きください
→あちらでご質問ください
「伺う」は謙譲語です。つまり、自分の行動にしか使えません。
相手の「聞く」という行為に対して使っては失礼になりますので注意。
その9
〇〇を担当させていただいております、〇〇(名前)と申します
→〇〇を担当しております、〇〇(名前)と申します。
これも「させていただく」を多用しがちな方に多い表現。この会話で会社に敬意を表す必要はありません。
多用してしまうと、文も長くなり、相手に伝わりづらくなりますのでシンプルに。
その10
大変参考になりました!
→大変勉強になりました!
「参考」とは自分の考えの「足し」にするということ。
「あなたの話が、私の思考の足しになりましたよ」と言ってるのです。何とも上から目線です。
自分にとって「新しく勉強になった」と伝える方が相手も気持ちがいいですね。
相手に対して、「ご参考ください」や「ご参考までに」と伝えるのは「私の話があなたの思考の足しになると幸いです」の意味となるのでOKです。
丁寧にしなきゃ!という気持ちは伝わりますが、変な敬語や逆に失礼な敬語を使ってしまっては勿体ない!
またNG集はブログにまとめていきますね。
変な敬語が減ると、回りくどくなく相手に伝えたいことが伝わりやすくなります。しかも敬意をもって。
本日は以上です☺️