こんにちは、わたねこ(綿崎ねこ)です。
中学受験塾で国語/算数を担当しています。
今回のブログは、前回のお話の続きです。
勉強って、やはり量より質なんだな!と改めて思ったので、今日はそこを掘り下げます♪
前回に引き続き、算数が嫌いで苦手だったけど成績がグンと伸びた子の話。
「算数が苦手」ということで、親御さんは大量の参考書や問題集を用意していたの。そして、面談をしたときに「どれをどうやらせるのが効果的ですか?」「どんなスケジュールでやれば良いですか?」と。
正直、予想以上の冊数で大人の私でも引く量でした……。
そもそも、親御さん側に「どうやらせるか?」の計画もないままにやらされていたら……そりゃあ嫌いにもなるよね。
そんな訳で、まず「全部はやらなくていい」って伝えました!
そして、量よりとにかく「質」を重視するように伝えたんだ。
本人ができることだけやって、確実な理解をするのが重要。
意外と勘違いしがちなんだけど「解けた」と「理解した」は別物だから。
「たくさんやらなくていい」というだけで、子どもにとってのハードルはグンと下がるし、「このくらいならやってみるか」という気持ちは体の力を抜いてくれる。そうすると、自然と頭も働かせられるようになるようですよ。確かに、緊張しているときは考えているのに考えられていない感じ……しない?
1ページと決めたら、1ページ。
大切なのは、早く終わっても「追加しない」ということ。
「今日は調子が良いから、あともう少し」と、後だしジャンケンしていませんか。
大人は、子どもに対してナチュラルに(本人も自覚がないレベルで)凄いズルをしていたりするから、本当に気をつけないといけないな……と思ってます。
「静かにしなさい!」って大きな声で言ったりだとか。
言っていることとやっていることがあべこべだったりだとか。
あ、そうだそうだ。
具体的に「質」とは何か?という話ですね。
自分で考えて、自分で答えに辿り着いて、間違えたら「どこを」間違えたのかを確認して、次は「何に」気をつけるのかを意識すること……です。
ただ、1人でできることには個人差があるから、その子によって「サポートに徹する」のが家庭学習を見るときの極意。
たとえば、子どもが自分で考え続けられるように、「今わかっているのは?」「どう考えたら良いと思う?」「わかっていることをメモしてみようか」などと声をかけるのです。
寝る前に「寝る準備しなさい」と伝えるのではなく、「お風呂入ってきちゃったら」とか「そろそろ歯磨き」とか具体的に一つずつ声をかけるイメージ。
そうしたら、だんだんと本人の中で「そろそろお風呂の時間」とか「眠くなってきたから歯磨きしとこ」って分かってくる。毎日の生活でもそうなんだから、学習だって同じ♪
なかなか動かないからと言って、お風呂に入れて体を洗ってあげたり、歯磨きをしてあげたりしていたら、いつまで経っても1人でできるようにならないのと同じ。
やってあげるんじゃなくて、自分でできるようにサポート。
そうすると、子どもが自分でやる範囲が増えてくるので、自ずと質が向上するの。
言われた通りのメニューをこなすだけだと、こなすことが目標だから、集中する気になれないんだよね。間違えたら全部説明してくれて「こーでしょ、あーでしょ」言われながら「うん、うん」って言っていればいいだけの時間。これじゃあ積み重ならないのです。
さてさて。
成績が上がった子に話を戻します!
家庭学習の量を減らして一ヶ月くらいしたら、授業内での態度が変わったの。
椅子の背もたれに寄りかかって、ぽけーーーっとしてた子。
以前は全くと言っていいほどに目が合わなかったのに、目が合おうようになったし、鉛筆を持ってグリグリ書いては消してを繰り返せるように。
そしたら、もちろん答えに辿り着ける回数も増えてきた。
学年が低ければ低いほど「1人で考えられる時間」を増やすことが最重要!!!改めて実感しました。
つまり、学習における「質」って「1人で考える持久力」のことなのかも。
その「1人で考えること」の内容が深くなればなるほど、さらに質が向上する。
次回は、算数の中で最重要スキルの話にしようかな♪
みなさんご存知かもだけど、基礎力は計算力。
ただ、単に計算ができれば良いってことでもないので、
その辺のお話。
あと、なぜ何よりも計算が最重要なのか?ってお話。
そんな感じの予定!
最後までお付き合いいただきありがとうございます!
\(❁´∀`❁)ノ𖤐´-