安全はコスト?

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安全のコスト

通常、事業を行えば、そこには危険が存在します。いつも隣り合わせです。
そこでそれを回避すべく何らかの対策を行うと、そこには当然コストが掛かるものです。

最近、知床半島の遊覧船観光事業者の事故に関する情報が次第に明らかになっていますが、事故の根本的な原因は、安全への対策が適切になされていなかったのではないかと考えられます。

最低限取り組むべきこととは

そうはいっても限りある資源を有効に活用するときに、私たちは何をやるべきでしょうか。

1.法令遵守と体制整備
これは最低限必要な事項かと思いますが、みなさん、ちゃんと出来ていますか?
業務内容、事業場の規模にもより対処すべき事項もことなるかと思います。
なお、年に1度くらいは、自主点検することをおすすめします。
行政当局の査察に耐えうる日ごろの準備は必要でしょう。

2.経営トップのメッセージ
これは、ある意味、「口ぐせ」にすることをおすすめします。
会議や朝礼などで必ず、安全についてのメッセージを一言でいいので発信してください。
コストはあまりかかりませんが、十分な費用対効果はあります。

3. 自主的活動への支援
これは安全に関する年間活動計画を事前に作成し実行することで、ある意味、従業員が自動的に安全衛生活動に参加する仕組みを社内に作ることを意味します。
従業員の自発性に期待するという意味ではありません。従業員のみなさんは日ごろの業務で多忙で安全への活動は優先度は低いことはいたしかたありません。
それから活動に対する金銭的な予算も事前に盛り込むことや、安全標語の応募や従業員への表彰制度の導入によりモチベーションを高めることも良いかと思います。

安全に対する活動費用はコストではありますが、活動を継続し、定着化させることで、従業員の安全への意識は高まります。
安全はコストではなく、「投資」という考えを広めていきましょう。

では、みなさんどうか、ご安全に!

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