ストレスチェック

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ストレスとは

ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。
外部からの刺激には、天候や騒音などの環境的要因、病気や睡眠不足などの身体的要因、不安や悩みなど心理的な要因、そして人間関係がうまくいかない、仕事が忙しいなどの社会的要因があります。
つまり、日常の中で起こる様々な変化が、ストレスの原因になるのです。

職場とストレス

職場にあっては、IT化などの技術革新、雇用形態の多様化、労働者の高齢化やコロナ禍による業務内容の変化など労働者は多くの刺激を受けており労働者の5割は何らかのストレスを抱えていると言われています。

厚生労働省の「令和2年労働安全衛生調査(実態調査)結果」によると、現在の仕事や職業生活に関することで、強い不安やストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は 54.2%でした。

ストレスとなっていると感じる事柄がある労働者について、その内容を多い順に列挙すると以下の通りです。
「仕事の量」42.5%
「仕事の質」30.9%
「対人関係(セクハラ・パワハラを含む。)27.0%
「役割・地位の変化等(昇進、昇格、配置転換等)17.7%
となっています。

ストレスについて相談できる人の有無等

ストレスについて相談できる人の有無等についての調査結果では、現在の自分の仕事や職業生活でのストレスについて相談できる人がいる労働者の割合は 90.8%で、相談できる相手(複数回答)をみると、「家族・友人」が 78.5%と最も多く、次いで「上司・同僚」が 73.8% となっています。

また、ストレスについて相談できる相手がいる労働者のうち、実際に相談した労働者の割合は 74.1%となっており、相談した相手をみると、「家族・友人」が 73.5%と最も多く、次いで「上司・同僚」が 67.6%との回答でした。

この調査結果から職場のストレスについて本来相談すべき「上司・同僚」よりも、「家族・友人」に相談する傾向にあることから、本質的な問題解決が十分にはなされていない実態も見えてきますね。

しかしながら、仕事上のストレスからの悩みや愚痴は、誰かに話すだけで気持ちが楽になり、話すことで状況や感情が整理され、何に対してストレスを感じているかがわかります
話をすること自体がストレスの緩和に有効との話もありますので日頃から、悩みや弱みを話せる相手を見つけておくことも大切ですね。

ストレスチェック制度

ストレスチェック制度は、労働者がメンタルヘルス不調になることを未然に防止することを主な目的としたもので、平成27年12月に施行されました。

定期的に労働者のストレスの状況について検査を行い、本人にその結果を通知して自らのストレスの状況について気付きを促し、個人のメンタルヘルス不調のリスクを低減させるとともに、検査結果を集団的に分析し、職場環境の改善につなげることが期待されています。

すでに多くの職場ではストレスチェックは実施されていると思われますが、施行されて数年が経過しましたが効果などがいま一つとの意見も目立ちます。

課題としては、高ストレス者と判定された労働者が産業医などとの面談をあまり希望しない実態があるようです。

悩みの相談はやはり信頼関係があってこそということでしょうか。
産業医・外部機関との連携を促すような経営トップの取り組みが必要だと思います。

では、今回はこのあたりで

どうぞご安全に!

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