クリエイティブとビジネスは切り離すべき

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美容・ファッション
「なぜ売上が悪いか教えて欲しい亅
そんなことをデザイナー、クリエイティブディレクターから直接聞かれることがあります。
通常であれば営業からMDを通してデザインチームに売上報告がいきます。
逆にデザインチームからMDを通して今後の企画テーマ、ものづくりの方向性など報告があります。
ですのでMDは双方の架け橋になる重要な存在。うまくコトが運ぶように時にはオブラートに包みながら報告せざるを得ない状況もあります。右脳と左脳をフル回転させなければならないので本当に大変な役割です。
ただどうしても本質を聞きたいことがあるのも事実。そういった時にはMDを介さず会話することもでてきます。
ただこれはあまり良いことではありません。
そもそも営業部隊とMDの言ってることが異なるとMDの信用問題になります。
また数字を生業としている営業の要望というのはクリエイティブは二の次です。
そういった意見はかなり危険であり、例えば「スカートが売れているが足りない亅
「ブルーが今期はめちゃくちゃ売れた亅
などそんな話を聞こうものなら次の企画には山のようにスカートとブルーのサンプルが登場します。なのでそうならないようにMDは数値の面とクリエイティブの面をうまく調整できなければなりません。これができなければMDは務まらないでしょう。
なのでわたしはデザインチームに意見を求められても基本的には細かいディテールに関しては意見しませんし、してはいけないと思っています。なぜならデザイナーではないからです。コスト削減についての意見と、「この素材でこう言うのを作って欲しい」というリクエストは言いますが、デザインについてはどうぞ自由に思いっきり好きなようにやってくれといいます。ビジネスの意見ばかり取り入れてしまうとつまらないものしか生まれません。時には突拍子もないものがでてきてもいいではありませんか。それこそがファッションですからね。ただその突拍子のないものを大量に量産しては本末転倒です。
そこのコントロール、何をどれだけ作り、デリバリーはいつなのか、ここからはビジネス部隊の出番です。
このバランスが取れてこそ良い組織なのではないかと思います。
もちろんデザイナーが社長も兼任して上手くいっている企業もありますが、個人的には切り離して考えた方がいいと思っています。

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