ダイエット中の果物はOK?

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美容・ファッション
果物、フルーツはダイエットにとって良いのか悪いのか。
これについてはトレーナーによっても言うことが違っていて、「果物は太りにくいから食べても大丈夫」と言う人もいれば、「太ってしまうからダメ」と言う人もいて、どっちなんだろうと迷ってしまいます。
では実際のところどうなのでしょう。

◎血糖値を上げない「果糖」
通常、炭水化物(糖質)を摂取した場合は、
・小腸で吸収される
・ブドウ糖に変換され血液中に流れる(血糖値上昇)
・インスリンがすい臓から分泌される
・グリコーゲン(ブドウ糖のかたまり)として肝臓と筋肉に貯蔵される
・貯蔵しきれない分は脂肪細胞に運ばれ体脂肪になる
という流れになります。
インスリンを別名「肥満ホルモン」などと呼ぶことがありますが、インスリンがたくさん分泌されるということは、それだけ体脂肪をため込む危険性が高くなるということです。
ところが、果物に多く含まれる「果糖」という糖質はこの流れと違い、腸で吸収されて門脈を経由し、そのまま肝臓に運ばれていきます。
血液中を流れないため血糖値の上昇がなく、インスリンの分泌もほぼ発生しないため、脂肪細胞に蓄積されるリスクも少なくなります。
GI値(グリセミック・インデックス)というものがあります。これはブドウ糖による血糖値上昇を100とした場合に、その食品がどれくらい血糖値を上昇させるかを数値化したものですが、果物の場合はそのような理由から「低GI食品」に分類され、太りにくい食品ということになるのです。

◎内臓脂肪に変わりやすい特性
ところがここに落とし穴があります。
門脈を経由して肝臓に運ばれた果糖は、そのうちの10〜20%だけがブドウ糖に変換されますが、残りは果糖のままの形で血液中を流れます。
血糖値というのは「血液中のブドウ糖濃度」ですから、果糖のままなので確かに血糖値は上昇しません。低GIには違いないのですが、しかしその先が問題になります。
果糖は体内で中性脂肪に変化すると、内臓脂肪として蓄積されやすい特性があり、脂肪肝などを引き起こす原因になります。
また長期間にわたって果糖ばかり摂取していると内臓脂肪が蓄積され、それによってインスリンの効き目が悪くなり、高血糖が発生しやすい体になってしまうという実験結果もあります。

◎【結論】ダイエット中は果物は極力控える
もちろん果物の摂取にはメリットもあります。健康に良い面もあります。
ですが少なくともダイエット中については、絶対に食べていけないとまでは言いませんが、量は極力抑えるべきです。
またダイエット中でなくても、果物を毎日毎日たくさん食べるのはやめましょう。果糖には依存性があるという研究結果もありますので、果物中毒みたいになったら決して健康には良くありません。
ダイエット中は基本的には食べず、ダイエットが完了した後でもほどほどの量を美味しくいただくのが良いでしょう。
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