827.春に悩まされる「花粉症」 どんな治療法がある?

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春に悩まされる「花粉症」 どんな治療法がある? 疑問を専門医に聞いてみた



スギ花粉が2月中旬以降に本格的に飛散するといわれていますが、その影響で多くの人が悩まされるのが「花粉症」です。中には鼻水や鼻詰まり、目のかゆみなどの症状がひどく、日常生活に支障が出る人もいます。

 そもそも、花粉症になるのはなぜなのでしょうか。どのような治療法があるのでしょうか。花粉症になりやすい人の特徴や花粉症を悪化させる可能性のある食べ物などについて、湘南リウマチ膠原病内科(神奈川県茅ヶ崎市)院長で、日本アレルギー学会専門医の上原武晃さんに聞きました。




花粉の飛散が本格化する前に受診を
Q.そもそも、花粉症を発症するのはなぜなのでしょうか。

上原さん「花粉により、くしゃみや鼻水といった症状が生じる主な理由は、免疫系(アレルギー)の反応に関連しています。花粉症は、次のような順番で生じます」


(1)花粉の侵入
春から初夏にかけて植物が花を咲かせる時期になると、花粉が大量に飛散します。これらの微小な花粉粒子は風によって広がり、鼻や口から吸引されることで人体に侵入します。

(2)過敏反応
花粉症患者の免疫系は、本来無害な物質である花粉に対しても異常な反応を示します。これは「過敏反応」と呼ばれ、免疫系が本来攻撃すべきでないものに攻撃反応(アレルギー反応)を起こす状態です。

(3)抗体の放出
花粉が体内に侵入すると、免疫系はそれを異物と認識し、「免疫グロブリンE」などの特定の抗体を放出します。

(4)化学物質が炎症反応を引き起こす
抗体によって活性化された免疫細胞が、ヒスタミンなどの化学物質を放出し、これが局所的な炎症反応を引き起こします。

(5)症状の発現
炎症反応が鼻や目の粘膜に影響を与えるため、くしゃみや鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ、充血などの症状が生じます。これが花粉症の特徴的な症状です。

このようにして、本来無害な花粉に対する過剰な免疫反応が、花粉症を引き起こします。




Q.花粉症の主な治療方法について、教えてください。

上原さん「花粉症の治療方法は、症状の程度や個人の状況によって異なります。主な治療薬や治療方法は次の通りです」

■抗ヒスタミン薬(内服薬)
くしゃみやかゆみなどの症状を軽減するために使用されます。市販薬もありますが、眠くなりやすいものや効果が強いものなど、薬によってさまざまな特徴があるため、医師の指示に従って使用することが重要です。

■鼻スプレー(点鼻薬)や目薬(点眼薬)
鼻スプレーや目薬にはさまざまな製品があり、中には抗ヒスタミン薬やステロイドが含まれている製品もあります。鼻詰まりや鼻水、涙目、目のかゆみを緩和するのに効果的です。ただし、医師の指導に従って使用する必要があります。

■抗アレルギー薬
症状が重い場合や他の治療法が効果的でない場合、医師が処方する抗ヒスタミン薬以外の抗アレルギー薬の使用が検討されます。

■アレルゲン免疫療法(減感作療法)
重度の花粉症の場合、アレルゲンに対する免疫応答を緩和するために、注射や舌下錠剤が使用されることがあります。現在、根本治療を目指した舌下免疫療法の際に保険が適応される症状は、スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎のみです。この治療法は専門医が担当し、患者の状態により適用されます。




Q.花粉症の症状がひどい場合、手術をするケースはありますか。

上原さん「花粉症に対する手術療法は一般的ではありませんが、鼻の形態や機能の異常が花粉症の症状を悪化させる可能性がある場合、手術が検討されるケースがあります。花粉症に対する手術療法の一例は次の通りです」

■鼻道形成術や副鼻腔(びくう)手術
鼻の中や副鼻腔の異常を修復するために、これらの手術が行われることがあります。これにより、鼻通りが改善され、花粉が鼻腔にとどまりにくくなります。

■手術で鼻の粘膜を補強
手術で鼻の内側の粘膜を補強することにより、花粉の侵入を抑制し、鼻症状の軽減が期待されます。

ただし、これらの手術は一般的には最終的な手段として検討され、薬物療法や免疫療法が効果的でなかった場合や異常が著明な場合に限られます。

症状が日常生活に大きな影響を与える場合、または自己処理が難しい場合は、早めに医師に相談すべきです。また、市販薬を含めた薬物療法が十分に効果的でない場合や薬の副作用が気になる場合は、専門医に相談し、治療法の見直しを検討することが重要です。




Q.花粉が本格的に飛散する時期に花粉症の症状をできるだけ抑えるコツはあるのでしょうか。今からできる対策について、教えてください。

上原さん「花粉症の薬の中には、使い始めてから最大の効果を発揮するまでに1~2週間ほどかかるものがあります。そのため、症状をできるだけ和らげるためには、花粉の飛散が本格的に始まる時期よりも1~2週間前から花粉症の薬を使用するのが良いという報告があります。

アレルギーの診療を主に行っているアレルギー内科や耳鼻科を受診し、自分に合った薬を処方してもらうのがベストな対策と言えます」



花粉症になりやすい人の特徴は?

Q.花粉症になりやすい人、花粉症が重症化しやすい人の主な特徴について、教えてください。

上原さん「花粉症になりやすい人や花粉症が重症化しやすい人には、次のような特徴があります」



【花粉症になりやすい人】

■遺伝的要因
家族に花粉症の人が多くいる場合、遺伝的な要因が関与している可能性があります。

■アレルギー疾患がある人
気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患がある人は、花粉症にかかりやすいことがあります。

■環境の影響
大気汚染など、過去にアレルギー反応を引き起こす環境要因にさらされていると、花粉症の発症リスクが高まることがあります。

■幼少期の生活習慣
幼少期に過ごしていた環境や特定の生活習慣が、花粉症の発症リスクに影響する可能性があります。



【花粉症が重症化しやすい人】
■多重アレルギー
花粉だけでなく、他のアレルギーにも反応しやすい人は、症状が重症化しやすい可能性があります。

■治療開始が遅れた場合
症状が現れた時期に早く適切な治療を開始しなかった場合、花粉症が慢性的になり、症状が重症化することがあります。

■長期間(時間)にわたって花粉にさらされる
長期間(時間)にわたって花粉にさらされている人は、症状が悪化しやすいことがあります。

■健康状態や免疫系に問題がある場合
気管支ぜんそくを発症しているなど、健康状態や免疫系に問題がある場合、花粉症が重症化する可能性があります。



Q.花粉症の症状を悪化させる可能性がある飲食物はありますか。

上原さん「花粉症の症状が特定の食物によって悪化するかどうかは、個人の体質やアレルギーの種類によって異なるため、一概には言えません。一般的には、次のような食品が関与する可能性があります」

■バナナやキウイフルーツなど、一部の果物や野菜
バナナやキウイフルーツ、メロン、スイカ、オレンジ、リンゴ、トマトなどの果物や野菜を摂取した際にアレルギー反応が出ることを「ラテックスフルーツ症候群」と言います。ラテックスフルーツ症候群を発症した人は、花粉症の症状が悪化する可能性があります。

■スパイス
シナモンやクローブなど、一部のスパイスは、摂取時にアレルギー反応を引き起こす可能性があります。

■コーヒーやアルコール飲料
コーヒーやアルコール飲料、特にビールやワインなどに含まれるアルコールや添加物が、花粉症の症状を悪化させるケースがあるとされています。

■添加物や保存料
人工の添加物や保存料が含まれた加工食品は、アレルギー反応を引き起こす可能性があるとされています。


もし特定の飲食物により、症状を悪化させる可能性がある場合は、該当する飲食物の摂取を避けたり、医師に相談したりするとよいでしょう。



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