社会不適合者じゃないよ

記事
コラム
私は・・・・。

組織に順応できない社会不適合者かもしれない・・・。

メンタル弱めの方ならば、
今、そのように感じている人は少なくは無いでしょう。

かくいう私もその中の一人です。

他人からのアドバイスがどうしても素直に聞けない・・・。
自由が好きすぎて、細かいルールが悪気なく守れない・・・。
とにかく他人からあーだこーだ言われることが嫌。

もう、
会社組織に向いたない。
無職ずっと続けたいよ。
孤独だけど自由な世界で生きていきたいよ。

鬱。

もう、だめだ。
どこの会社に行っても同じことになるだろう。

どうしても枠からはみ出てしまって、
協調性が無いとか言われて、
弱い立場に立ったら、またいじめられる・・・。

そんな風に感じていた時期がありました。

しかし・・・。

この話を聞いて、

「社会不適合じゃ無いかも・・・」

と感じるようになったのです。

その話とは・・・。

今受けているキャリアコンサルタントの講義からです。

講義を通じて
自分自身で気づき、
解決することができました。





組織内キャリア発達:エドガー・シャインの理論

エドガーシャインはサイコセラピストであり、
組織心理学の生みの親と言われています。

陸軍病院の研究所で洗脳研究を行った後、
マサチューセッツ工科大学にて、組織開発、組織文化、キャリア開発などの
支援や補助に貢献した人です。

彼の理論で
「キャリアアンカー」という理論があります。

陸軍で、洗脳研究などを行っていたという経歴から、
説得力がありますよね。

キャリアアンカー

会社組織や集団に属すると
最初は慣れなくても、
徐々に、
その会社や組織の「色」に染まってしまいます。

しかし・・・。

染まりきれない時がある。

そう、
自分の中で譲れない「何か」があるのです。

組織や集団に馴染めないと、
必然的に「少数派」になってしまいます。

弾かれ者になります。

私ってもしかして・・・。
かわってる?

自分がおかしい
自分は変だ・・・。

社会不適合者なんだ〜〜〜!!!

と悩んでしまいます。

ぐるぐると悩み続け、
鬱まっしぐら。

反対に、

キャリアアンカーの考え方とは、

個人が会社の価値に染まるのではなく、
個人が独自の譲れない価値観やセルフイメージに沿って
キャリアを歩んでいくという考えです。

アンカーとは、
錨を意味しており、
船を繋ぎ止め、安定させるためにあるように
個人のキャリアを安定させる軸になるものです。

キャリアアンカーの開発は、
自分らしいキャリアの歩み方に発展します。

この理論を聞くと、
会社に馴染めないのは、
社会不適合者とは一言では言えないのです。

年齢を重ねて、
経験を積めば、
セルフイメージがパターン化していきます。

シャイン曰く
「人は何らかの職業上の選択に迫られた時、
譲れない欲求、価値観、能力などを表すもの」であり、
職業生活での拠り所にもなるのです。

しかし、
個人が自分のキャリアアンカーを自己概念として確立するには、
相当年数の経験や実績を確信。
また、
成功と挫折の蓄積が必要とされています。

要するに
若く、経験の浅いうちは気づかない。

ある程度の
歳を重ねて、経験を積んでから
自分のキャリアアンカーのパターンに気づくのです。

そして、
キャリアアンカーは一度決まると変わらない・・・。

と言われています。

キャリアアンカー8つのパターン

キャリアアンカーの「開発」は
自分らしいキャリアの歩み方へと発展すると
言われているように、

自分を助けてくれるもの
というイメージがあります。

自分が大切にしているものが
明確になっていきます。

ここから
キャリアアンカーの8つのパターンを紹介していきます。

あなたはどのパターンに
あてはまりますか?



1:特定専門分野、機能別のコンピテンス

ある特定の業界や職種にこだわることです。
専門性の追求を目指します。

新卒からずっと経理畑です!
経理一筋!!
というようなケースが挙げられます。

マネジメントや出世には興味が無い場合が多い。

2:全般管理コンピテンス

管理職を目指す。
出世したい!!

専門分野にはとどまらず、
様々な経験を求める傾向にあります。


3:自律・独立(自由)

束縛が嫌い、ルールが嫌。
自律的に自分の仕事のやり方を自由に決めることを好みます。
自分自身が自由に仕事を進められている!
という感覚があればよし。

上下関係などが苦手な方も多いです。

4:保障・安定

生活の保障、安定を第一に考えます。
リスクをとって多くをえるより、安定が最も大事なこととします。

大企業に就職したら安定が得られる。
公務員になったら安定が得られる。
などと考える人が多い傾向。

5:起業家的創造性

自らのアイデアで起業し創業することを望みます。

実際に起業をしていなくても
「ずっと起業したい!」と思っている方も含まれます。

6:純粋な挑戦

チャレンジすること、
誰もしたことがないことに取り組むことを望みます。

一つクリアしたら、
また次の目標に向かうことに価値を置いています。

困難に直面すると「ワクワク」する人もいるでしょう。

ルーティンワークが苦手とする人が多い傾向もあります。

7:奉仕、社会貢献

みんなの役に立ちたい!!
という感覚を大切にしています。

組織に縛られず、ボランティアに専念することもあります。

他人の為に自分の能力を使いたい。
医療や福祉系の道に進む人たちの「純粋な動機」だったりもします。

8:生活様式

最近でのこの「生活様式」を重要視する人が多いですね。

ワークライフバランスを保つことを重視します。
仕事もプライベートも楽しみたい!



おわりに・・。

このキャリアアンカーの活用にあたって、
アンカーと職業を直接1対1で結び付けず、
アンカーを予測しようとしないことが注意点として挙げられています。

アンカーは実際の
職業経験によって確立されていくものです。

私自身は
3自律、独立(自由)が強いように感じました。

過去の経験から、
人からあーだこーだ言われない方が、
良い結果が残せた。

自主的に進んで仕事を進めていける職場の方が
評価が良かった。

仕事の進め方について
細かい指示があればあるほど、
窮屈に感じ、逃げ出したくなっていきました。

このことから、
自律、独立のパターンを繰り返していると
気づいたのです。

そのほかに
好きな仕事をしているけど、
残業が多くて、
プライベートな時間が取れなくて
フラストレーションを抱えている・・・。

自分は怠け者でダメ人間なのかな?
と感じている人は、
おそらく、「生活様式」に重点を置いているのでしょう。

事務職でルーティンワークで
「ラク」な仕事をしています。
しかも定時に帰れてます。
しかし、何か不満・・・。

私って贅沢なのかな?
それとも
物凄く飽きっぽいのかな?

と感じて悩んでしまうのは、
「純粋な挑戦」を大切にしているのでしょう。

だから、
あなたは劣っているわけではない。

大事なものに気づけるきっかけに
なりますように。


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