良いことも悪いことも表裏一体

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コラム
連休は実家に帰っていました。

私は20年、横浜住み、会社で休職を機に地方都市に引っ越しました。
実家に帰ることは、
時間もお金もかかるので、
帰ることに躊躇していました。


実家に帰る旅費が飛ぶから嫌。
実家に帰るだけで疲れてしまうから嫌。

この状態が20年続きます。

18歳で家を出て、
実家が嫌でたまらなかったのもあります。

が・・・。

わかる人にはわかるかもしれませんが、
田舎すぎると、
高校を卒業したら家を出る人がほとんどです。


そこから、ほぼほぼ年に1〜2回、
1年以上帰省しなかった時もありました。


それがハラスメントをきっかけに休職をして、退職をし、
地元近くの「地方都市」に引っ越してからは
1ヶ月に1度土日を利用して帰るようになりました。


昔は実家が嫌だった私も
歳をとるにつれて
実家が嫌ではなくなり、
逆に
「唯一の居場所」のようになります。

これが
良いのか悪いのかはわかりません。

他に友達を作れば?
と感じる人もいるでしょう。

また、両親との関係が悪い人であれば
羨ましいと感じる人もいるでしょう。





とにかく、18歳の時は
家から離れたくて離れたくて仕方がなかった。
なんとか自分一人で生活したいと思っていました。

あれから20数年・・。


「離れていたからこそ
ありがたみがわかる。」

ようやく
そのような感覚になりました。

田舎独特の
閉鎖的なところは

今だに大嫌いです。


しかし・・・。

唯一、自分のままでいても良い場所が
そこでした。

そして、
唯一、自分が許せる人も家族でした。


両親との時間が大人になってから増えました。
日帰り旅行なんてしたことがなかったのに、
大人になってから両親と出かけるようになりました。


東京で働いていた頃は、
実家が関東
実家に簡単に帰れるぐらいの距離

に住んでいる人が
羨ましく思えました。

一人暮らしで、
好きな時に帰れる、
煩わしい部分だけは全て排除した
「いいとこ取り」のような環境です。


しかし、
もし、このような環境であれば
実家のありがたみをわからなかったかもしれません。

有難い
=有ることが、難しい。

おそらく簡単に帰れる環境であれば、
両親を「利用」しているだけの
若者になっていたかと思います。

ここでは巷に流れている。

実家有難い、感謝!という綺麗事は抜きにしましょう。


ご飯は美味しいし、
唯一の居場所は実家です。

両親は両親で、2人だけだとやはり「嫌」になるようで、
私という「クッション役」がいるから、
親2人暮らしでもなんとかやっていけると言っていました。

私は私で
地方「都市」とはいえど仕事は初心者で
会社が嫌で
リフレッシュする場所が欲しい

お互いに利害関係が一致するのです。

また、旅行に行くと言っても、日帰りで
ご飯代がかかるだけです。

他人だと、
ご飯代にいくら出したから、次は自分が奢らないと!!とか
その逆で見返りを求める場合があります。

両親だと
仮に自分が「損」をしていたとしても
まぁ別にいいや・・。

と感じます。

両親は両親で
私を旅行に「連れて行ってあげた」と感じているようです。
私も「連れて行ってあげた」と思っています。

これが他人だと
「えっ!!私が計画して連れて行ってあげたのに!!」と怒ってしまうかもしれません。


これで
いいんです。

お互いが「やってあげた」と思っていれば良いのです。
みんな
「誰かに何かして欲しい」けど
見せかけ的には
「誰かに何かをしてあげる」ことで
自分が人格者だと思いたい。

もちろん私も同じです。

SNSの例えが多いですが、
一番わかりやすいのが

・両親に旅行をプレゼントしました
・子供を遊園地に連れて行ってあげました!


これは、
やった本人も楽しむためです。

「旅行をプレゼントさせてもらった」
が正しいかもしれません。


自分も楽しいことが
他人も楽しい
が一番です。

だから、今
何もできないと感じている人、
何もしてあげれないと感じている人。

以前私自身も同じでした。
20代、30代と周りの同世代の人が両親に何かをプレゼントしていたときに
私は、家に帰るお金や旅費が惜しくて帰りたくない、
乗り物に乗るだけで疲れるので帰りたくない。

そのように感じていた人間です。
最低の若者に見えるかもしれません。

しかし、その人たちは
「環境が整っていた」のです。

実家の一駅先に一人暮らしをしていて
いつでも帰れる。
電車で1〜2時間で帰れる。

親孝行自慢。
いい人自慢。

散々聞いてきました。


そうではない人は
一人で必死に生きているのだと思います。
一人だけでもいっぱいいっぱい。

ましてや親孝行なんて出来る訳がない。

今そう思っている人の気持ちも
よくわかります。


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