算命学業界について驚いたこと

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占い
普段、自分の仕事ばっかり集中しているので、最近の算命学全体の状況というものに視点を向けたことがなかったんですよね。
ふと、あることを調べていて、検索で出てきたんですけど、そこには算命学ワクワク占い、とか、算命学の教科書もどきの技法速習とか、プチワークショップとして教えるとか、まさに、恋に恋する乙女の占い遊びの世界がそこらじゅうにひろがってたんですよね。
 そして、「あたった〜!でも、ここは外れてます!」とかいうようなレビューが飛び交ってる、少女漫画の付録のような鑑定書が見本で掲載されていたりして、自分はそれを見た瞬間、完全にドン引きしちゃって、そして困惑してしまったんですよね。

はぁ〜、ここまで、エンタメ化汎用化されて言ってるのかぁ〜!
すっかり、やばいね!この業界!

と、全く、全く、自分のこれが算命学だと思っているものとはかけ離れたものが算命学として広まっているこの現状に、驚愕しかなかったです。

うへ〜細木数子がそこらじゅうにいっぱい!

地獄に落ちるわよ!

の決め台詞で、彼女は有名な占い師さんでしたが、一回10万円とも言われる鑑定料と先祖供養と称して、超高額品をアドオンして稼ぎましたよね。
 自分の人脈を活用して、テレビをいまでいう、Youtubeのように活用した方ですが、果たしてそこで救われた方はどのくらいいたのか?と、言われます。
 占いですらなく、占い師の役を演じたタレントの、エンターテイメントの見せ物を提供するのが彼女の仕事の本質であったのだろうと思います。
 そして、彼女の宿命を見ると占い師としてどうなのか、はもうはっきりと答えが出ていますが、それでも比較的温和な晩年がすごせたということは、実際には、占い師が本業でなかったことも匂わせます。しかし、うっかりそれを継いでしまった方は、このあとから城が崩落していきますので、大変ですね....。

まぁ、それはそれとして、このワクワク算命学💕占いたちを利用している方というのは、動物占いをやって、「あ!私コアラだ〜!課長、黒豹ですね!」ってやってるのと、本質的にはなんら変わらないですね。
そこで得た情報が、人生に全くと言って良いほど、なんの意味ももたらさないからです。

当たって喜ぶ!
心理ゲームをやって、ホワッと喜ぶ。
家族が和む。
まさにお茶の間の占い遊びは、そんな世界なんですよね。
それが悪いっていうわけじゃないとは思いますが、誤解を生むのは嫌です。

 実学算命学はそこから全くかけはなれた算命学世界にいます。もしこのエンタメ消費世界こそが算命学というのなら、もはや、私のやっていることは算命学ではないといえると思います。
それくらい、住んでいる場所が違う、というのを実感して、私、ちょっとプチ鬱になりました。同じ業界とはとても思えないし、同じ名称を使っていたくない....とすら思ったからです。

 私の向かっている方向と彼らの向かっている方向は、←と→くらい、真逆の方向性へ向かっていっているわけですよ...

実学算命学は、学問なんですね。算命学の元になった万象学の、その前の源流の算命学を辿っています。そこには、古代中華思想があり、五行に込めた土着の宗教の意味があり、世界のシステムをどう捉えたのかという仏教由来の東洋思想があります。ユーラシア大陸に広がっていった秘儀や密教世界、インド哲学やヒンズー教の理解も、その学問の成立に大きく関わっています。

だって、考えてくださいよ。
国家を動かすために、「占い」使いますか?
当たったり、外れたりするようなレベルで活用するものに、国家の威信や政治判断を委ねますか?そんな国はすぐに潰れてしまいますし、占い師に支配されることになります。

ですから、国家を運営するためにつかわれたのは、「占い」レベルではなく、「方術」レベルの、再現性のある学問だったんですよ。
「方術」を、「占い」と訳してしまうところから、いわゆるエンタメ占いの世界とごっちゃになっていき、聞いた人が本質とは全く違うものをイメージしてしまう誤解が生まれます。本当の算命学は、占いと呼べるものじゃないです。

ユーラシア大陸・内陸アジアの人たちというのは、基本的に遊牧民が多いですが、遊牧民は大自然を相手にして生活しています。
大自然の変化ひとつで、自分の生き死にが決まります。
ですから、「今日は木曜日。木曜日は、木性の気を取り入れるオレンジを食べるとラッキーかも!」みたいなレベルの占いなどを信用したら、自分の世界が滅茶苦茶になります。国家なら崩壊します。

 今のようなエビデンスが取りずらい、見通しを立てずらい社会の中で、確実性の高い再現性と、しっかりとした思想体系、システムがあることがありがたかったからこそ、遊牧社会はそれを信用し、頼ったのです。そして、まずはその知識や情報から現実的な恩恵を受けることを目的にして、要するに、実学にこだわってその学問を発展させていったわけです。

もともとの算命学の源流にあたる学問というのは、国家が頼っても活用しがいのある指標を与えてくれるレベルの学問体系であったはずなんですよ。

だから、実学算命学は、その源流へ戻る形で、本来の力を取り戻すためのあらゆる努力をしています。占い遊びは、いかに売れるか、分かりやすく、遊んでもらうかという仕掛けをつくれば良い世界なので、自分の技法を研鑽していく必要性はありませんし、彼らは、なぜそうなるのか、という根本理解を学校で学んでいないので、それ以上、練って発展させていくことができないんです。

 誰かが、「こうですよ」といった方法を、そのまんま取り込み、自分の仕事でそのまんま、アウトプットするしかない。
それって、別に人間がやらなくても良いんです。
 低額の占いアプリに、生年月日打って、アウトプットして貰えばいいわけなんで。そんな仕事をしている人は、そこらじゅうに今いるってことです。

私がやっているのは、そういう量販性の高い類の占いではありません。
占いではなく、コンサルティングに使えるレベルの実学なんです。
国家に相談されたときに、間違えないで「こう解釈します」とお伝えできるようなレベルのものへ、戻そうという方向性で極めていく過程にあります。

めちゃめちゃ、専門領域ですよ!!
アカデミックな立場の方から教わり、直接、算命学となんの繋がりにも思えないような基礎から、思想のつながりを発見し、辿っていく繰り返しです。
 膨大に専門の書籍を読みこなし、外国語を学ばないとできないレベルの積み重ねをしなければ、解けない「方術」の世界なんです。

何年か前に、初めて会った経営者になにをやっているのかと問われて、「算命学の...」とお話ししたとき、「ふ、算命学か」といきなり初対面で、小馬鹿にされてしまったんですよね。

フランス革命を研究してますとか、中華を研究してますとか、そういうことだと人は「へぇ〜すごいですね〜」と言ってくれますが、「仏教を勉強してますとか、算命学を勉強しています」とかいうと、中小企業レベルの経営者からすると、もう小馬鹿にする対象なんですね。
エンタメ占いがこれだけ蔓延っているわけですから、水物商売でいいかげんなことをやって、稼いでいる人、という取り扱いなわけです。

ああ〜やだなぁ〜!いっしょに括られるのは。

って、算命学業界の有り様を見て、すごく、気持ちがひいてしまって。

自分はこんだけ徹底的に勉強し尽くして、毎日課題にも追われてて、先生との関係性にも神経質になってる...お手軽な方がいいかもしれないけどね。
でも、今、「ああ〜やっぱりそういう背景があったのか!」という発見の連続で、あちこちにも研究のために現地に行ったり、会ったりしなきゃいけない学問に打ち込んでいます。はっきり言って、いかに情報商材を売るか工夫することに頭を使っているエンタメ占いたちのやってる努力とは、全く方向性の違う努力を積み重ねていますよ....。

 そういう自分を簡単に鼻で笑ってくる相手は、すごい低俗な人間だなと思うし、そんな相手を前に、お金をいただいたとしても、お前だけは絶対に見ないからな、とそのとき思いますね。w
 しかし、まぁ業界がこんな感じですので、そりゃ、バカにもしたくなるわな。と理解もできなくないんです。

そして、そういう、家族で楽しむワクワク算命学占い💕な世界を発展させて、世の中に広まっていくような根っこをつくったのは、大手鑑定学校たちなわけです。

そこで、久しぶりに昔の鑑定学校の時のノートを開けて見てみました。私一応、業界では誰もが知ってる大手鑑定学校卒業してますが、

干合についてこう書かれてありました。
「くっつき合い、変化する。これを持つ人は、人間的に面白みがある。」
黒板を写したものなのですが、もはや、笑うしかなかったです。w


「面白み」ってね、アンタ.....

これ率直に言って感想ですよね。
干合に関する説明でもなんでもないんです。

干合は、気の変化によってどんな現象を意識の中に発生させるのか、そしてそれが起こる現実の成立条件はなにか、そして、どういう出方になっていくのか、それが他者からはどのように見えるのか、と言ったことが説明できなかったら、はっきり言って、技法でもなんでもないわけですよ。
実学算命学は、これを説明できます。

これが大手鑑定学校が、普通にやっている授業の中身です。
そして、その鑑定学校の言うまま、それを鵜呑みにして、実際現場に立ったらなにひとつ見ることができないことに気がついて、かといって研鑽するには学校と繋がるしかないと思い込んで、一生に渡り、学校に上納し続けるという仕組みがよこたわっているという。
 わからないので質問すると、牽制もされますしね。

そりゃそうですよ。
ネット検索して、算命学を知ろうとする人が、めちゃめちゃ多いわけですよね。そして、それを集めたら、学校行かなくても占いができると思っているし、それをなんとか占いの形に仕上げてしまえる商売上手もいるわけですから、もう無茶苦茶です。

だから、私も最近、この先、自分の技法を説明していくことにちょっと嫌気が差しています。結局、鑑定学校の生徒と同じように、他人から情報を得て、消費していく、というパラサイトぶりは変わらないからです。
 良心を失った人が、自分の教えたことを自分のネタにして、人を惑わすようなことをして欲しくない。

そしてね、もう決定的に勘違いだなぁと思ったのが、大手鑑定学校の理解なんですけど、例えば、宇宙盤についての説明ですが、宇宙盤というのは、60干支を並べて円形にし、その行動領域を測るものでお馴染みですが、この学校は宇宙盤は適職をはかるものではなく、スケールの大きさを表すものだ、と説明しているんです。

その例として、IPS細胞の山中教授は、やっている領域が専門に特化されているけど、ホーキング博士は、宇宙全体と領域が広い、スケールが大きい、と言った具合でまことしやかに説明されるのです。
私は、思わず突っ込みたくなりましたよ。

おいおいおいおい.....
アンタ、本当に物理学勉強したんですか。って。
そこの校長は、早稲田の商学部出身ですんで、商売の基礎くらいはしっているのでしょうが、物理や生物学・医学の領域の世界なんてまるで知らないはずです。

科学の専門外のど素人が、彼ら学者のやっている領域のスケールを指定できるほど、実際、あなた、詳しくないでしょう!!!(驚)
まったく社会について、世の中について、勉強不足の人間が、算命学を教えているということ、わかります?

これを正しく仕分けできる人がいたら、実際、本当に論文を読みこなせるレベルの理解度を持つ、サイエンスライターくらいです。
 学者を完全に舐めた仕分けだと思います。

ips細胞だけしか知らないで、京都大学で生きていけるわけないですし、海外とのやりとりも、講演会も求められ、研究資金も引き寄せなくてはならない。
小さな領域だけ研究する前に、もっと医学の大きな基礎や全体を学ばされて学者やると思いますけど!
ノーベル賞を受賞したことは、スケールの小さいことではないですよね。
そこから発展する世界との関わりがありますよね。

だから、スケールが小さい、大きい、と説明できるわけがないんです。
要するに決めつけです。干合について、説明と感想との違いもわからないレベルの学力、理解力しかない方が、大手で先生と呼ばれている。
一国の政治の指針をまかせるに値するものが、ここにある、と思いますか。
どれだけ、算命学ビジネスにあぐらをかいて、怠けて暮らしていたのか、が分かります。

 そしてそうやって教えられたものをそうなんだ、とそのまま鵜呑みにして、生徒は世の中にでますんで、当然、間違います。
 間違うと、お客さんに叱責されたり、低評価されます。自信を失い、勉強が足りないのだと思い、また鑑定学校へ行く。

も〜こんな無益なこと、続けてどうするんだろう。と私は当時から思っていましたが、業界のこのような発展系をみて、認知度が高まるのは自分にとっては追い風だろうけど、鑑定学校のやらかした感は拭えないと思いました。

冷静に考えてください。
教師のいうことが、本当に妥当性があるかどうか。
本当に世の中のことを勉強しまくったひとだけが、コンサルタントになれるんです。算命学だけを勉強していて、全てが読み解けるわけがないじゃないですか。算命学をどのように応用していくのか、ということを知るためには、普通の人以上に世の中のあらゆる業界、あらゆるトレンド、あらゆるプロの人たちのことを研究していかなくてはならないんですよ。

どこの業界から相談者がくるか分かりませんので、さまざまな業界の事情を外からある程度俯瞰できるような実学レベルの勉強が重要なんです。
コンサルタントは玉堂星の世界です。
玉堂星は、あらゆる方面へ好奇心が向かいます。
そして、あらゆる知恵者からの話を謙虚に聞く才能を持っています。

だからコンサルタントができるんです。
研究者は、ある特定の領域だけでなにが生まれますでしょうか。
AIのなかで知られてきましたが、過学習という現象があります。

過去のデータだけを徹底的に学べば、同じケースに対しての回答の的確さや適応性が上がっていきますが、算命学を学ぶだけなら、そこにすら到達しないんです。人の人生を見るには、どれだけあらゆる角度から、自分に情報をインプットしたかが、要です。

その領域だけからではなくて、あらゆる経験を積むことや教養レベルを高めること、よい人脈を持つこと、精神領域への理解の広さがあって初めて、精度は高くなっていきます。
狭い範囲の領域だけ近視眼的に学んでいる人が、いきなり専門特化なんてできるもんじゃないんです。

そして、最後には、自分自身の理屈を超えた直感の働きを信じることも必要になっていきますが、インプットの少ない人は、直感だけを暴走させますので、当てが外れます。

検索結果に散らばったさまざまなチップをみて、めちゃめちゃ孤独感をかんじました。w

ああ、わたし、世の中で算命学といったら多くが指差す業界に、はいってすらいないわ...ここ、どこでしょうか。って思いました。
今日本で広まっている算命学は、王朝をささえたレベルの学問なんかじゃないんですよ。

文句になってしまいましたが、驚きのあまり、かかずにはおられなかったので、かいてしまった業界の現実です。
本気で悩める力が、いかに大切か、というのがお分かりになると思います。

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