高額スピリチュアル・エンタメには気をつけて

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昨日、スピリチュアル個人事業主のブランディングをビジネスにするコンサルタントのセミナーに出たんですよ。w 自分が利用しようとは思わないけど、兼ねてからちょっと気になってたこのコンサルタント。
結婚しようとしていた彼女が死んじゃって失意のどん底にある時スピリチュアルにすくわれた。だからスピリチュアルの良さをもっと多くの人に伝えたい。
でも、そういう重いこと言う割に口調は軽い。w 
真意はどこにあるんだろうと、この人の器を探ってみたくなった。

 そもそも不況を物ともせず、日本においては、スピリチュアル業界はお金が流れ込み、むちゃくちゃ潤っているという。
そこで勝負するコンサルタントは当然いるだろうなぁと思っていたので、このひとのビジネスモデルの概要と、どこらへんの技量感でこの市場を戦っているんだろうと思ったわけです。

とりあえず、この人がサービスとしてどのへんのことを一般のスピリチュアル事業主に教えているのだろうかと、実際に体験してみたかったんだよね。

まぁ、教えていることは、ごく普通のマーケターが知っているようなこと。
マーケティング戦略としては初歩的な当たり前のことだったんだけど、それでもビジネス初心者のおばちゃんたちは、みんなためになったって喜んでいて(というか、成果を言わされる)、この1000円のお試しセミナーのあとに、そのコンサルタントからブランディング・コンサル・サービスをセールスされる。その金額、188万円!(爆笑)
日本人の平均年収の半分かよ!ウケる!!www

おいおい、素人さん相手にいい商売してんなぁ〜...って、苦笑しつつ、向こうも生活かかってるから、必死なのかもしれないと思ってちょっといじったあとは、まぁ自分的にはある程度事情がわかったらこのままフェードアウトかなって感じだったんだよね。
向こうも、こっちの技量がわかったらしく、私に関しては焦ってそそくさとネットの個人相談を切り上げて、さっと退出していった。

美しい言い方はしていたけれども、どストレートな言い方をすると、
 要するにこのコンサルは、スピリチュアル個人事業主を200以上ブランディングして得たデータをもとに、
・スピリチュアル好きでお金を持っていて、
・霊性があがったような気になって、優越感を得たく、
・不思議なスキルを手に入れたいとおもっているおばちゃまで
・ちょっと頭の弱い層をターゲットに設定して、

顧客を超・絞り込んで、スピリチュアル高額商品を作り上げてターゲットに売り込む、というのがビジネスモデルの会社なんだよね。
頭の弱い、とは流石に言わないけど、言葉には気をつけてて、ん〜スピリチュアル理解度の低い方々、って言い方してたな。w

データをもとに顧客を正確に絞り、かなり完璧に狙いを定めて商品を作っているので、スピリチュアルというあやふやな概念のサービスでもクロージングによる問題も起こらないし、確実に売れるのだ、ってことだった。
「趣味のスピリチュアルでお金と時間の自由を得ましょう!」
...っていって、このコンサルは経営・実務に弱いスピリチュアル事業者に、起業サポートを行っている。w
”この人はビジネス初心者でなんと年商ついに4500万円達成しました〜!”
とか華々しいコンサルの成果も発表してくる。

でもね〜、はっきり言って、20〜30万円の不思議なパワー系?スキル系?のセミナーを契約してもらうビジネスモデルだから、売り上げは4〜5人契約すれば月100万とかすぐにいくし、講座なので時間設定できて、そりゃあ自分の時間は自由になるさね。
”起業3ヶ月目でなんと、売り上げ450万円達成!”
とか宣伝してるんだけども、そういう商品を作って売れば、それは当然達成可能な数字なわけよ。

そして、その金額とサービス内容の内訳が見えないわけなので、それが個人事業主にとって儲かってる金額なのか儲かっていないのかは、正直不明なんだよね。w 例えば、20万円のセミナーを売ったとしても、一回の授業料がいくらか、どの期間やるのかによって、粗利は違ってくるわけなので、儲かっているのかどうか、いいビジネスなのかどうかは、不透明ってことね。つまり、単にクロージングによって収入を先取りした数字かもしれないわけよ。w

でもビジネス初心者たちは、ただでさえ足元が不安定なスピリチュアルにばかり目がいく人々なわけなので、そのビジネスモデルのカラクリには気がつかない。実務や現実の経験値の弱さを意識的に利用されている。

 年商1億円というそのコンサル会社にしても、188万円の商品を50人から60人に売れば、1億円という数字は簡単に出てしまうので、さして信用があるかどうかっていうと、本当にしっかりした経営をしているかどうかはわからないし、年商というその金額が本当に正しいのかどうかもわからない。

それで、そのコンサルは一生懸命自分よりも頭の弱い、スピリチュアルで儲けようとする人を、広告で引っ張ってきて、クロージングにこぎつけようとするんだわ。現状、youtube、SNSやメタ広告などのスピリチュアル関係の広告の70%〜80%は、この会社がコンサルしているらしい。
だから、そこからスピリチュアルに入ったとしたら、みなこのビジネスモデルに引き込まれると言うことだよね。w

ここで、その人をいじめてもしょうがない話なんで、そろそろこの辺にしておくんだけど、とにかくそういう業者がいるくらい、スピリチュアルって欲にまみれた世界でもあるわけよ。なぜって、スピリチュアル業界ビジネスは、どれもある種の宗教的な性質も持ってるからなんだよね。他の業種もいってみれば同じ仕組みだけど、スピリチュアルは特にそれが表に出てきやすい業界だね。

儲けるって漢字をよくみて欲しいの。
信者って書くでしょ。
 地の時代の商売っていうのは、基本的に商品やサービスに宗教性を持たせて、信者をたくさん作り、ずっとリピートさせる仕組みなんだよね。

 スピリチュアル業界に関しては、信心深い日本人は、おかげさまを求めて、問題や不安があると、自分の頭をしっかりと使った科学的なアプローチをして解決しようとする代わりに、神様や不思議なものになんとかしてもらおうとして、そういう業界に手を出すの。
だから、日本のスピリチュアル市場はすごくでかくなっている。
海外のスピリチュアルワーカーも稼ぎにきたがる世界。 
 コンサルの神様と言われた船井幸雄が、オープンワールドを開催していた時代を振り返ると、やっぱり彼は(人柄はともかく)本当にマーケティングの天才だったんだなぁ、お金の匂いに敏感だよ、と今から振り返っても思うよ。

でね、自分の人生に責任をとって生きていない人って、こういうキャッチフレーズが好きなの。
「〜〜するだけで、明日から波動がぐんぐん激あがり!」
「これするだけでいい!お金がザクザク転がり込む魔法の習慣」とかね、ようするに、楽ですぐに結果が出る、という短絡的なキャッチに弱いの。w
斎藤一人氏なんか、その大衆心理をむちゃくちゃよく理解してるよね。w
考えるのが苦手なひとたちを相手に、楽で得で善人そうでなんだかありがたい、そういう宗教性をマーケティング戦略に持たせながらやっている。

あれはあれで、自分も一人氏の講話は楽しませてもらってるけど、すべてに万歳なわけではなく、「あんた商売人やな!」って、言いたくなる時もある。w
 ちょっとのぞいても、スピリチュアル出版会社とか、イベント会社とか、スピリチュアルってつくところほど、エゴや欲が渦巻いているところはないよ。 表向き霊性の向上とかをうたってるけど、実際は真逆やね。
ドロドロしている。金になるから、集まってくる。
スピリチュアル業界は率直に言って、魑魅魍魎が集まりやすい場所なんだよ。w

あのね、本物のスピリチュアルは、宗教性を排したものだからね。w
宗教性とは「このひとがいないと次の成長ができない、この人についていかないと幸せはない」って暗に思わせることなの。だからスピリチュアル業界っていうのは、特殊技能者をさも人格者に仕立て上げて、誰が聞いても美しくいいねって賛同してくれるような「いい人戦略」で、信者をどんどん作っていくんだよ。そこに気がつくところまでいけた、本当に「目覚めた」人は今、どんどんスピリチュアルと適正な距離を取っている。

 並木さんがさぁ、光と闇と真実の光のトライアングルの話をしていた時、
「このひとだとか、真実の光だ!とおもってついていくけど、言ってることの99%は真実だけど、あとの1%で持っていかれる。」って言ってるのもこのことだと思うんだよ。

本当の光は、自分をどんどん自由にする。グルや教祖や、メンターなど持たない。関連お守りグッズなんて買う必要なく、自分で自分の人生の運営ができるようになる力をつけられるのが本物のスピリチュアル(霊性の向上)なんだよ?霊性の向上に、上下関係は存在しないの。
これ、本当に忘れないでね。w

もちろん、99%の真実を聞きに、たまにそういうグルやら教祖やらの話を聞きに言ってもいい。でも、そのひとが自分の人生をうまくいかせてくれる人だ、なんて思うようになったらそれはスピリチュアルの真実から完全に外れている。特殊技能者に、自分がお布施を払うように、飼いならされてしまってきているということなんだ。

そんなところにお金を積むならば、誰かひとりを本気で助けようとしてごらん、って私は思うんだよね。子育てしてる人はみんな暗黙の了解でわかると思うけど、人一人を育て成長させることは、自分自身の内側のいやなところもめちゃめちゃ見ることになるし、かなりきっつい。子供怒鳴り散らしてる自分は、今日も低次波動の塊かって、密かに悲しくもなるよね。w
誰かを育てる、サポートする、部下を育てるでもいいんだけど、そういうのって、いやでも多くの経験をつむことになる。葛藤しても相手は命だから、途中で投げ出せなかったりする。だからこそ負荷が高くて、魂の成長著しいわけよ。特別な至高の体験はないけど、成長に金もかかんないし、いいんじゃない?wって思ったりするよ。

カルマを解消する方法は、徳を積むことと言われている。
それはなんでもいい、自分以外のもののために働くこと。ボランティアに行くこと。とくに、介護とか育児とか、もう自分が変わるしかない相手と葛藤することは、自分をとてつもなく成長させうる原動力になる。
それは、高額スピリチュアルセミナーに行くよりもはるかに大きな魂の成長になる。

一方、高額なセミナーはディズニーランドみたいなものなんだよ。ディズニーは幻の夢の国。ディズニーはマーケティングの研究所と言われていて、1日過ごすだけで、気がつけばたくさんのお金をランドに落とすことになっている。
ランド以外でどこに使うのっていうコスプレ・グッズをなぜか大量に買っちゃったりね。w 要するにディズニーに入国した気分を買ってるだけなんだよね。

スピリチュアル業界は、そういう夢の国に行きたい人たちのふところぐあいを見える化して、データ化して、セグメントして、ターゲティングして、広告戦略を利用して、ぐいぐいと甘いキャッチフレーズで招き寄せる。

自分の足で立たなければ、彼らにすべてを吸い取られて、いい気分だけを買って終わる、ということだよ。
(なんか、業界的に回すようなこと書いちゃってるよな、やばいな。w)

偽のスピリチュアルはね、絶対にその人を自立させない。
そのひとが自立しようとするたびに逆にそれをくじく。「あなたはスピリチュアルの深さをまだ学べていない。」って言ってくる。
 そして次のセミナーをどんどん進めてくる。まるでそのセミナーに参加した先に本物の自分があるかのような幻想を見せる。

 さらには今回のコンサルのように、ちゃんと自分でものを深く考えられない人たちをターゲットにして、クレジットカード支払いのキャッシングの方法までもご親切にレクチャーしながら、ふわふわしたものに足を取られる人たちをまきとっていっている。

だから悩んだ時に、まず自分のことを振り返らない、自分の立ち位置や人生をしっかりと深く考えない、ということは、本当に危ないことなんだよ。
解決する方法は、常に自分の内側にあるの。
外側の何かじゃない。

今、この地球上のデータは現在、全て巨大企業・軍需産業に管理されて、人の好みや性別、年齢、趣味嗜好すべてがストックされている。
 ターゲットを絞れば、そのひとが次にどういう動きをするのかが、過去のデータから全部割り出せるようになっている。だから、自分がTシャツが欲しいな、と思った時に、言ってもいないのに、検索エンジンはポップアップでTシャツをお勧めしてくる。「え〜偶然!買えってことかな?」って思うでしょ。違うよ。すべてプログラムがあなたの動きを把握して、予測を立てて「買わせている」っていうことなんだよね。データを使った一種の心理操作・意識操作が行われているんだよ。

この世界では、いま「楽で便利」の陰に、大衆の心理操作が簡単になされるという洗脳社会の世界が待っている。だからこそ、自分のデータは自分で持たなくてはならない。自分自身が、自分という人間がどういう人間なのかを機械に知られる前に把握しておかなくてはならない。

そうすれば、冷静に、意識的に全ての判断を適切に行えるようになる。
Tシャツをお勧めされても、立ち止まれる。それを消す操作を行える。
いや、自分は、こういうものを本来求めてはいない、ってわかるからね。
そうしていくことによって、この先、ビッグデータによって、求めてはいないもので意識が囲まれていく世界に閉じ込められずに済む。
そして、自分が把握した自分、本物の自分を生きていくたびに、データは逆に自分の味方に変わり、自分の本当に求めているものだらけで自分を囲むようになる。超スピードアップする未来の原動力はここにある。

これは、この先の未来の二極化の本質。
他人にデータで自分が支配される未来を選ぶのか、自分がデータを自分のために使い、情報を追い風にして、スピードアップして想いを顕現していくのか。

今回ちょっと難しい話をしているから、読んでてわかんない人は多いかもしれないけどね、本当にそういう話なんだよ。

明日、明後日、夏至を迎える。一年でもっとも昼の長い時期に当たる。
ここから、陰陽の流れが変わる。
悩みの渦中にあると、辛いだけしか気持ちは見えないだろうけど、いま意識的に自分を捉えることができるというのは、本当にありがたいことなの。

これからを生きる時、これから欲しいもの。そして、もう捨てていくもの。
これを明確にして生きていくことが、のちの人生を楽にする。
ぽやっとなんとなく生きるのではなく、意識的に生きる。
これ、本当にいま大事だからね。














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