コーチングに150万円と3年間を投資した女が書類通過率8割以上、内定者続出の就活メンターになった話 #2 若い友達との出会い

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わたしは、後輩に道を作ることや、自分の体験記を書くことが好きだった。
大学生の時は、赤本に体験記を掲載していただいたり、某出版社の受験生応援企画で先輩代表として誌面に登場したこともある。

もっと遡ると、小中学生の頃、なぜか下級生にモテた。と言っても恋愛の話ではない。下級生がわたしのところに集まってきた。一人や二人ではない。10人単位だ。
中学3年生の時、遠征先で昼食を取ることになったのだが、なぜか周りに1年生が「ご飯食べましょう」と集まってきて気が付けば、15名ほどがぐるっとわたしの周りを囲んでいた。

縦社会の厳しかった部活では異例のことだった。

自分で言うのもなんだが、わたしは面倒見がとてもよい。

下級生がひもじい思いをしていたら話を聞いてたし、なんなら下級生と同じ目線で話していた。

第二次ベビーブームの最中に生まれ、1クラスが45人いた頃、クラスに3人ぐらいしかいなかったひとりっこで育ったこともあり、きょうだいを知らない。だから自然と下級生を妹や弟のように可愛がっていたのかもしれない。

この頃の夢は教師になることだった。
部活を全国大会に導き、給食を食べたいという安易な理由ではあったが、今思えば、現在に至る夢の原点だったと思っている。

時間軸を最近にする。

大人になっても変わらぬ性格だったわたし。
当然年下や後輩を育てたり、話したりするのが得意だった。それは趣味においても同じことだった。

わたしは、趣味の野球観戦と、その時に撮影した写真をSNSにアップすることで、フォロワーが増えていった。そして中には頻繁に連絡をとったり、直接会う人も出てきた。

そんなことから出会ったとある大学生の友人がいる。親子ほどの歳の離れたこの子からは、よく大人としての見解を聞かれたり、相談に乗っていた。ある日、その子が「宿題を教えてほしい」と頼んできた。

その宿題を見た瞬間、驚いた。

「これって…。」

これまで経験してきた仕事でお客様にご提案するときや、後輩に教えるときに作っていた資料作成のスキルやレポートを書くスキルがそのまま使える!今の大学ってこんな勉強ができるんだ!

その子の通っていた大学は偏差値こそさほど高くないのだが、学問よりも社会に出てから役立つ実学に力を入れている。だからレポートの作り方をマスターすることで自然と社会でやっていく力を身につけられる仕組みになっていたのだ。

「こんなのちょろいよ!」

軽い気持ちでレポートの添削を引き受けた。
コロナ禍でオンライン授業がすすむなか、テスト以外でもレポートの提出は続くようだ。

ビジネスにつながるようにとレポートの書き方を1から教えて、添削したレポートは10本以上に及んだ。そして、一つの単位も落とさず、アドバイスした単位全てが最高評価のA+をとったときにはさすがに驚いた。

その子が3年の秋になって就活の時期を迎える。そこでまだ相談を受けた。

「ここの会社受けたいんだけど、書類の書き方教えて!」

一瞬わたしの中で「え?」と言う言葉がよぎった。なぜなら、わたしには新卒就活には苦い経験があったからだ。

1999年大学卒業のわたしはいわゆる就職氷河期世代である。

マニュアル本に頼り、企業にウケるためだけに自分を抑える。そして、いろいろな会社を受けてみろの号令でとりあえず企業説明会のブースに座るも、目立ってなんぼ的な独特の就活の雰囲気についていけず、途中でドロップアウトした。

自分って何?内定を取れない自分は価値がない?
自問自答しては当時の彼氏に泣きついていた。

そのわたしに「就職書類のアドバイス?!」

ところが、この子に関しては引き受けられる自信があった。2年以上、まめに連絡をとるほどの友達付き合いがあり、いいことも悪いことも知っているからだ。

とにかく、この子のことなら、がんばってきたこと、アピールできること、やりたいこと、気軽に話せるから、ひと肌ぬごう。

こうして、就活メンターとしてのスタートを切ることになる。

それと前後して、就活メンターとしての一歩を別の形で歩むことになるのだが、それは次の投稿にて…。

【続く】
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