就活を通して得られるモノ

記事
ビジネス・マーケティング
□あなたの就活の目的は何ですか?
学生にとって「就活は内定を得る為の活動」という認識だと思います。
そして、できることならやりたくはないし、早く終わってほしいというものなのでしょう。
もちろん、全員が全員というわけではないでしょうが、割合的に就活が楽しく、積極的に取り組んでいる人は少数だと思います。
そして、「就活は嫌なもの」という認識を持っていることで起こりえる事象は、下記のとおりです。
・就活に多くの時間をかけない
・準備せずに選考を受けにいき、上手く話せず、恥ずかしい思いをする
 結果も、当然芳しくなく、お祈りメールが沢山届くようになる
・就活が始まるまで持っていた自信は砕かれる
・いつしか、宝くじレベルの確率に期待するようになる
・いつか、何とかなるだろうとタカをくくり、意味もない活動を続ける
・最終的には、「自分のやりたい事」「なりたい自分」への想いと
 期待に蓋をして、自分がやりたい事、なりたい自分を
 別のものだと自己暗示をかけ、内定が出た企業に飛びつく。

そして、入社後、多くの言い訳をつくるようになり、1年も経たずして退職。
きっと、「俺は大丈夫」「私はそんな事ない」と心の中で思っている人も多くいるでしょうが、それは自分への過度の期待だと思います。
現に、2020年10月に厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況」をみると、大学卒業者の3年以内の離職率は32.8%、専門・短大卒業者などは43.0%となっているそうです。
そして、産業別の離職率をみると、1位は「宿泊業・飲食サービス業」で52.6%、2位は「生活関連サービス業・娯楽業」で46.2%、3位は「教育。学習支援業」で45.6%です。

離職率が高い業界の共通点は「対人」であるということ。

人を相手にする労働を「感情労働」といいますが、質の高いサービスが求められる日本においては、ITが進化しても感情労働従事者のニーズは減ることはないでしょう。
そして、初職の離職理由の上位は「仕事が自分に合わなかった」「人間関係がよくなかった」「労働時間や休日などの条件がよくなかった」「賃金がよくなかった」「責任や売上目標が重たすぎる」とのこと。

全員がそうとは言いませんが、「就活」に対して、多くの時間と多くの意識を注がず、きちんと向き合わなかった一つの結果としかいえません。「人間関係」については入社してみないと分からない部分であり、20歳そこその経験では太刀打ちできない為、致し方ないとは思いますが、それ以外の理由については、事前の情報収集を徹底的に行い、自己分析をしっかりと行っていれば、入社前から分かる話ではないでしょか。

改めて、ききます。

あなたの就活の目的は何ですか?
SNS・ポストカード (7).jpg


□就活を通して得られるモノ
就活をサポートする立場としては、「内定」は一つの結果でしかなく、得られるモノという認識はありません。ここからは、就活を通して得られるモノを紹介していきます。

得られるモノーⅠ:夢、目標、人生
「人生100年時代」といわれる現代において、学ぶことが仕事といえる学生期間は、社会人になる為の準備期間ともいえます。そして、その準備期間の集大成にあるのが「就活」であり、就活の結果は「内定」となりますが、この「内定」は、あなたの理想とする人生を叶える為の一つの手段であり、スタート地点でしかありません。
だからこそ、そのスタート地点を決める「就活」に対して真剣に取り組んでほしいと強く思います。社会人生活のスタート地点を決める「就活」も、人生に一度しかないイベントであり、やり直しがききません。「もっとやっておけば良かった」と後悔しても、どうにもなりません。そして、学生時代の試験の際の「もっと勉強しておけば良かった」レベルではなく、この先、理想の人生にならない限り、ずっと引きずる後悔となってしまいます。
そんな後悔の想いを抱えたまま、この先の人生、生きていきたいですか?

得られるモノーⅡ:パーソナルスキル+ビジネスマインド
就活にしっかりと取り組めば取り組むほど、スキルは必ず磨かれていきます。その理由は、「内定」という一つの結果を得る為にはスキル向上も必須といえるからです。

では、具体的に得られるスキルやマインドとは、どんなものなのか。
以下、その一覧を示します。

【Skill】
・ビジネスの場で使う語彙力
・ビジネスの場で使う敬語力
・文章構成力
・自己分析力
・セルフマネジメント力
・じこう力
・傾聴スキル
・表現力
・表現方法を工夫する力
・情報収集力
・情報整理力
・情報収集チャネルと各チャネルごとの使い方
・営業力
・プレゼンテーション力
・本質的思考力
・論理的思考力
・多面思考力

【Mind】
・リスクヘッジ
・費用対効果
・当事者意識
・Input+Output
・目的意識
・アナロジー思考

全てが得られるとはいえませんが、得ることを意識しながら取り組めば、大きく成長できる機会となるのが、就活です。
逆にいえば、就活に対してしっかりと向き合い、取り組まなければ、一切の成長はなく、入社時のスキルレベルは高校生レベルのままとなってしまいます。そして、そんなレベルの人が早期退職して転職できるのでしょうか。仮にできたとして、その先の未来で活躍することはできるでしょうか。答えは”ノー”だと容易に想像できるでしょう。

得られるモノーⅢ:自己理解
得られるモノが「自己理解」といわれても、しっくりきていない人もいる事でしょう。しかし、就活にしっかりと取り組んでいる人は、選考対策をする中で「自分には何ができるのか?」「これまでの自分はどんな人生を歩んで生きてきたのか?」「これからの自分の未来はどうなるのか?また、自分自身はどうしたいのか?」という様々な疑問に対して、”答え”を探してきていることから、少し実感しているのではないでしょうか。

「私は、〇〇な人間だ。」

もちろん、この”〇〇”には肯定的な意味と否定的な意味、どちらも含まれます。それは、これまでの自分の軌跡が、自分の期待通りだったのかそうでないのかによります。しかし、これも自分自身の「挑戦+行動+継続=努力」という積み重ねをしてきたかしてきていないかだけ、つまりは、自分自身が招いた結果ともいえます。それは、努力は”できるできない”ではなく、”したかしなかったか”でしか語れないモノだからです。

就活を通して「自己理解」を得られた人のこれから先の人生は、きっと明るくなるでしょう。「自己理解」を得ることで、どんな人生にしたいのか、そう思う理由は何なのか、理想の人生を叶える為に自分に必要なモノは何なのか、どんな仕事をどんな企業でするべきなのかなどの様々な疑問に対する”答え”を自分の中に持つことができ、その”答え”が明確な行動に繋がっていきます。

逆に、”答え”を持っていない人は、「なんか違う」と疑問を抱き、解決方法もわからない為、転職を繰り返したり、頑張ることをやめ、「自分はこんなもん」「自分には無理だ」と自分自身に対して期待しなくなってしまうでしょう。

□最後に
今一度、自分の「就活」に対する意識やこれまでの行動を振り返ってみてください。

そして、最後にもう一度ききます。

あなたは、何故、何の為に「就活」をしますか?
4.jpg

12.jpg

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す