"Avail" ってどういう意味?"Available" なら知ってるけど・・

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テレビで、"Avail ourselves of all of it" という表現を見かけましたが、この見慣れない "avail"、一体何者でしょうか。

そういえば "available" と似ていますね。
"I'm available during the morning." 「朝のうちなら時間があります」(私は利用可能)の "available".
調べてみたところやはり同じ語源のようです。

どうやら "avail" は動詞なのだそうですが、どんな風に使うのでしょうか。
英辞郎によると、「効力がある、役立つ、価値がある」という訳が付くようです。

語源はというと、「~の方向へ(a-)、 価値(vale)」なのだそうです。
「価値の方向へ向く」ような感じですかね。

Merriam-Webster Dictionary では、下記の様にありました(和訳しています、一部内容調整しています)。

・自動詞:SERVE(与えられた役を果たす)Their effort has availed.
・他動詞:GAIN(得る)Their effort has availed nothing.
・名詞:USE(得るもの、メリット)their effort was of no avail.

更に調べて行くと、名詞用法では、
・"of no avail"はよく使われるセット表現で、似た表現に
・"but to no avail"というものもある事が分かりました。

"but to no avail" がどんな風に使われるかというと、
We shouted for help at the top of our voices but to no avail.
声を振りしぼって助けを求めたが無駄だった.
という感じの様です。

"but to no avail" の "to"って何でしょうね・・・。
解説が見つかりませんが、何となく、「目的を持って何かをしたのにその後結果的に甲斐なかった」という時間の流れを "to" というちょっと将来を思わせる単語で表しているのかな。と想像しています。解説、見つけたら追記します。

話は戻って "avail ourselves of all of it" ですが、
・自動詞:SERVE(与えられた役を果たす)Their effort has availed.
・他動詞:GAIN(得る)Their effort has availed nothing.
・名詞:USE(得るもの、メリット)their effort was of no avail.
のどれにあたるのでしょうか。


・・・


!!

上記3つの他に、熟語があるようです。
avail oneself of or less commonly avail of
: to make use of : to take advantage of
They availed themselves of his services.

"avail oneself of" で、"to make use of" (十分に活用する) の意味になるようです。

ちなみに "avail ourselves of all of it" の元の文は、
"Every procedural maneuver, every stratagem; - we'll avail ourselves of all of it."

だったので、
「あらゆる手続き上の操作、戦略、…私たちはそれらを余すことなく利用するのよ。」(女性でした)

という事になりそうですね。

ちょっと遠回りしましたが、"avail ourselves of all of it" の訳を知り、その他の "avail" の各品詞の用法 (SERVE(自動詞), GAIN(他動詞), USE(名詞)) 、更にセットの表現 "of no gain", "but to no gain", についても学ぶことが出来ました♪

多くの英単語は create, creative, creatively, creativity のように、同じ語源の各品詞どれも結構出会う事がありますが、avail と available は似ていて、登場頻度がだいぶ不公平ですね。

何はともあれ、かかってこい! avail ! 



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