塗り方と見え方について、その2

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観覧ありがとうございます!高梨慧です。
前回に引き続いて塗りと見え方についての覚え書きです。
半分は自分用の記録ですので!鵜呑み、ダメ、ぜったい!

…あ、タイトル用の画像が微妙にやっつけ仕事なのはスルーで。

さてと、確か前回は普段の塗りに関してだったので
ここからは+αの加工作業とかを適当に書いて投げておこうと思います。

正直塗りなんて結局各々の好みだから
もうなんてもいいんじゃないかなぁと思っていたりしなくもないですけど
一応流行り廃りがあるので一回は試してみてはいるんですよね。
…再現できるとは言えませんが!やったところで今後使うのかも別ですし←
とりあえず手っ取り早く試せるものから記録っと…


【線画の色トレス】
ブログ用006.png
これは前回の最後に出した画像ですね。
【ベース+1影+2影(暈し)+ハイライト+ハイライト(暈し)】
計5段階の作業工程済みのものになります。
…仕上げのエアブラシで白飛びしてね?とかは言わない方向で。

個人的にはこのままでいいかなー、と思うのですが
エアブラシでふんわり仕上がっている箇所の線が
微妙に浮いて見えなくもないので色トレスをしてみます…

…が。
ここからちまちま線に隣接した色を拾ってー、
調整して線画の色を変えてー、となるとすんごく時間がかかるので。
何処で見たかは忘れてしまったのですけど、簡易型の加工で対処します。

1.線画のレイヤー表示をオフ、彩色されているレイヤーのみ表示にする。
 配置場所は線画レイヤーのすぐ上。
2.表示レイヤーのコピーを結合。
3、フィルター→ガウスぼかしでちょっと強めぼかしをかける。
4、色調補正で明るさ・コントラストを選択。
  明るさのスライドを-70~95辺り、
  コントラストを強めにする(30くらい?)
  プレビューで黒すぎない程度に調整しておく
5、下のレイヤーでクリッピング。

…で、後は不透明度の調整なんかをしておしまい。
フィルターとか色補正の機能が無いお絵かきソフト使ってる人は
色レイヤーだけ表示して出力掛けて無料の画像加工ソフト…
gimp辺りに突っ込んで3、4の加工して
加工したものをソフトに読み込んで、
自動選択で線画部分か線画だけを選択状態にして不要な部分を削除…
…ってやればイケるんじゃないかなぁ…?
その場合もうgimpで最初から全部描いた方が早そうな気はするけど。

ちなみに加工したものがコレ
ブログ用007.png

…柔らかく見えなくもない…けれどもこの場合もう誤差な気が?
この画像だと違いがイマイチわからないので…

ブログ用008.png

ポートフォリオにも載せてあるのでもう見たことがある人も…
…居るかはどうかはともかく、
ちょっと見え方の違いが分かりやすかったので
最初に色トレスの練習に使ったこちらの画像を用意しました。
今は線画の色が黒の状態です。

ブログ用009.png

簡易加工で色トレスをするとこんな感じになりました。
色味が淡くなったように見えますが、線画の色以外は変えていません。

…たぶんですが、細かく描きこみがある絵の方が
色トレスをした場合の見え方に差が出るんじゃないですかね?
塗りの細かさなんかも影響があるかもですけど。
ちなみに個人的にはもう少し線がはっきりしてる方が好きだったりします。
これはこれで綺麗だとは思いますけどねー。


【白抜き風】
ブログ用010.png

私が彩色したラフが必要な時によく使う「白抜き」という状態の
色を影の落ちる部分のみに色塗って仕上げる手法があるのですが、
それっぽく見えるので一部彩色済みのレイヤーを
あえて非表示にしたものになります。
これは1影のみの表示です。
雰囲気が結構変わるのと、影の入れ方に
極端な不自然さが無いかのチェックにも使えます。

キチンと色を変更した物を作ってもいいのですが、
表示のみを変えて使えるかどうかをちょっと見てみたので
そのまとめを置いておきます。

【表示:1影+2影(暈し)】
ブログ用011.png

…これは流石にちょっと無いですかねー…流石に黒っぽすぎる気が。
柄の雰囲気にあってればアリかもしれませんが…私の場合はダメだなコレ。

【表示:1影+2影(暈し)+ハイライト】
ブログ用012.png

ハイライトがあると大分暗さは軽減されますけど
ちゃんと白抜き仕様で塗って居る訳ではないのでまだまだ暗めですねぇ…

【表示:1影+2影(暈し)+ハイライト+ハイライト(暈し)】
ブログ用013.png
もう完成からベース色だけ引っこ抜いただけですね!
なにかに使えそうだとしたらこの状態くらいでしょうか…
何時使えるのかは不明ですけど。

【上記+加工:彩度を上げてみる】
ブログ用014.png
画像統合したコピーを作成して彩度を弄ってみました。
白抜きのまま表現したい場合は
このくらいまで影の色味を上げて塗れば良さそうですね!

…彩色済の物を白抜き風に手っ取り早く変えたい場合は
使える手段かもしれませんね、これ。
キチンと仕上げたいなら塗り直し必須ですけど。

ブログ用015.png
ちなみに1影表示の状態で彩度を上げるとこんな感じに。
彩色ラフが必要な場合は実際こんな感じで塗る事が多いです。
影の部分にだけザクッと塗るだけなので多少手間が省けますからねー
…塗る範囲の加減ミスると無意味ですけど。
配色の確認だけならベタ塗り状態よりはこっちの方が好みだったりします。

…まぁ、とりあえず白抜きで表現したいなら
キチンとそれ用に塗った方が良いのは良く分かりました。
加工やら何やらするよりも1影の色を色域選択して
バケツでダバーっとした方が確実ですしねぇ…
2影の調整は色調補正で誤魔化すとして←

でも塗り直すほどではないけど雰囲気を変えた配置を仮に見たい、とかなら
有効かもしれないです。仮にですしね、仮に。


【おまけ:黒加工】
ブログ用017.png
ちょっとしたお遊びで更に加工してみました。
こんな感じの塗り、ありますよね。歌ってみたとかでも見るアレ。

グリザイユとかで初めからグレースケールで塗れる人は
関係ないかもしれませんけど、グレー1色だと私はどうにも塗れないので…。
とりあえずベース色のみ非表示にした物を
色調補正にてモノクロ化してみました。
でもこれだと単にモノクロになっただけなので…

ブログ用018.png

線画の色トレスをした時に使った「明るさ・コントラスト」の調整で
色味を黒っぽくしたベース色以外の色レイヤーを
不透明度の表示調整をつかってうすーーーーく表示。

ブログ用019.png

さらに目だけ色レイヤーからコピーを取って一番上に表示させてみました。
…ちょっと色が上手く乗らなかったので
目だけなら塗り直したほうが良かったかも?
でも個人的にこの黒での加工はアリ、ですかね。
人にお勧めするかどうかは別として。


ほんとはこういう雰囲気の塗りも出来るようになりたいんですけどねー。
かっこいいですし。
何でグレートーンで塗ろうとすると出来ないんでしょ…?
黒ベタがそもそも出来ないからだろーか…。
トライバル風なら描けるんですけども。


では、今回はこれで〆となります。
長々とお付き合いありがとうございました!
ブログ用記事〆4.png

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