こんにちは。
たなか まり*心のナースステーション*です。
みなさま、毎日毎日の家事、子育て、介護、お仕事お疲れ様です。
厚生労働省から報告された「平成22年国民生活基礎調査の概況」によると、
日本女性の自覚症状の訴え(有訴率)の1位は「肩こり」だそうです。
ちなみに男性は2位です。
特に中高年層に多い症状です。
それはそうですよね、女性は毎日とても多忙ですから。
朝ご飯を食べたかと思うと、お昼ご飯のこと、それが終わると今度は夕ご飯のこと、その間に、掃除や洗濯を365日休みなく働いています。
それに加えて現代女性は仕事を持っている人が多いですよね。
肩もこりますよね。
肩こりには2つの種類あります。
①症候性肩こり
(むち打ち症や、胆石、副鼻腔炎、眼性疲労、心身症、うつ病等などの原因があって起こるもの)これは医師の診察をうけて、検査をうけ治療方針が決まります。
②原発性肩こり
(原因については未だに明らかな結果が出ていない現状ですが、交感神経の緊張が続くことが原因ではないかとという研究結果もあります)
更年期では自律神経のバランスが崩れやすいので、肩こりを訴える人がとても多いのだそうです。
その他に、姿勢の悪さや、運動不足、精神緊張、筋肉の発育不良、過労や寒冷などで筋肉がつかれているなどが原因で、肩こりが起こりやすくなります
そこで②の原発性肩こりの治療法を紹介します。
※姿勢の矯正
スマホやパソコンの作業で同じ姿勢を取り続けることが多い人は、
適度に休憩をとり背伸びや深呼吸を心掛ける。
作業中の机や椅子の高さ、扱う器具の配置にも注意が必要です。
また、猫背などの姿勢を心掛けて改善しましょう。
天井に頭が引っ張られているイメージで座り、
歩く姿勢は背筋を「ピン」と伸ばして。
※筋力を強くする
肩甲骨の周りの筋力を強くすることが大切です。そして肩甲骨の周囲をしっかり動かすことで、筋力だけでなく血の巡りが良くなり症状が軽くなります。
今、話題の菊池和子先生が考案された「きくち体操」がおすすめです。40代から90代の女性に人気で、誰でもできる簡単な動きなのに効果があると評判です。80代の菊池先生自身が、若々しくとても良い姿勢をキープされています。
私も実戦して数週間ですがかなり効果を感じます。やはり、肩甲骨を動かすことが良いように思います。
※物理療法
温熱のあたたかさの刺激で、筋組織の緊張を和らげる方法です。
これにはホットパックなどがありますが、家庭で手軽に行えるものとして
小豆パックやライスパックがあります。
市販されてるものに肩用があります。
電子レンジでチンするだけで簡単に、肩を温めることができます。
※その他
枕の高さも大切です。寝るときには頸椎(首の骨)が自然な形で固定されるような枕を選びしましょう。枕専門店や整形外科でもアドバイスをしてくれます。
ツボ押しグッズも手軽に指圧できます。
100均で優れモノが売っているのでこれもおすすめです。
(子供が小さい頃は「100円あげるからお母さんの肩もんで」というと喜んでもんでくれていましたが…。今では自分でやるしかない!)(* ̄3 ̄)╭
はたらきものの女性の肩をやさしく癒してくれる、いろんな方法を活用して、元気な体をキープしたいものですね!
文献
福村直樹.女性医学ガイドブック 更年期医療編 2014年度版.金原出版株式会社.2018
鉄尾周一.ドクタークロワッサン「女性ホルモン」力で元気に、若々しく.マガジンハウス.2018
菊池和子.50歳からのきくち体操.海竜社.2008