～本当に始まるタイミング～ うお座さん4月仕事運

　今回ほどカードをめくるたびに緊張の度合いが増していくスプレッドはありませんでした。メッセージ性の強い、分かりやすいスプレッドになりました。来月4月のうお座の皆様の仕事運を占いましたので、お伝えしていきたいと思います。

・過去・・・審判

　・現在・・・カップ７（逆）

　・近未来・・・世界

　・アドバイス・・・死神

　・周囲の状況・・・ペンタクル４（逆）

　・障害になっていること・・・ソード４（逆）

　・最終結果・・・魔術師

　ご覧のように７枚中４枚が大アルカナのカードです。番号でいうと20（審判），21（世界），1（魔術師）となり、現状に一区切りをつけ、新たなステージへ移行する、そのような意味があるように思います。またアドバイスの死神も正位置で現れていて、終了とリスタートを意味しているように思います。

　この4枚の大アルカナのカードはいずれも正位置で現れています。このことから、それぞれのカードの持つ意味合いが一層強調されている印象を受けます。

　過去の審判から近未来の世界までは、現状に別れを告げて新たなステージに向かうためのプロセスがよく表されていると思います。

審判は啓示を受けてよみがえる死者たちの様子を、カップ7逆位置は多様な選択肢の中から自分に必要なものを見つけ出す意味を示しています。近未来の世界は大アルカナ最大の数字を与えれれていて現状の完結を表わしています。今までのステージにおいてやり残したことなく満足のいく状態になることを意味しているようです。

　この3枚の解釈の仕方は様々だと思いますが、気づき、または気づかされる出来事、ひらめきなどによって現状を確認し、自分自身の求めているものを実感し、それを得るための方法を探りながらこれからの行動を決めていく、そのように受け取りました。今、いるステージでの経験、環境に感謝し、満たされた気持ちで次のステージに向かう、そのような状態になるのでは、と思います。

　最終結果の魔術師は目の前に置かれた4つのスート（ワンド、ペンタクル、カップ、ソード）を前に、これからの時間を有意義に過ごしたいという意気込みに満ちているように感じます。自分の求める理想を追い求めるにあたり必要な能力、アイテムは、今までの日常の中で手に入れ、それを育み、十分に使いこなすことのできる状態になっているようです。条件は整いました、さぁ、あとはあなた次第です、と力強く後押しされているようです。

　アドバイスの死神は、周囲の状況、障害になっていることと関連付けて見てみます。

死神は現状の終結、新たなステージの始まりを表します。審判からの流れをこの1枚ですべて表現しています。「理想を求め、新しいステージに向かう」というのはとても前向きで、誰しもがそのようになりたいと思うところですが、現実はどうでしょう？もしかしたら完成形を迎えた現状（世界）にいつまでもとどまったほうがストレスは感じないし、スキルも条件も整っている（魔術師）状態でいた方がいつまでも満足感に浸れる、そのように思いがちかもしれません。

　周囲の状況、障害になっていることは「４」のカードです。「４」は安定を意味します。現状に固執する状態（ペンタクル4）だったり、自分自身の気持ちの中でも、動かずそのままの状態にいたいと思ったり（ソード4）しているのかもしれません。このような条件のもと、現状を変えることを拒むことは必ずしも良いこととは言えません。アドバイスの死神、障害になっていることのソード4逆位置は留まることなく、前進することを強く勧めているように思います。

　この障害になっていることのソード4の意味が少し分かりづらかったので補足カードを引いてみました。

・補足・・・ソード5（逆）　・ソードキング　・ソード3

　3枚ともソードのカードです。ソード5、ソード3とも「敗北感」「傷心」といったキーワードを連想させるカードです。現状を変える、手放すことは気分的にも辛いですし、周囲からも良い反応が得られないことがあるかもしれません。ただソードキングはそのような状況にあっても自分を貫くことを求めています。自分に必要なことが分かっていながら楽をしたいからという理由で現状を変えることを拒むのか？目を背けるのか？と伝えているようです。

　ここまでカードを展開して鑑定を終えようとしたとき、デッキを収めている箱にカードが数枚残っているのが分かりました。念のためにと表にしてみました。

・ソード2　・ワンド7　・ソード10（逆）　・ソードナイト

　通常カードをシャッフルしているとき、そこから飛び出したカードをキーカードとして読むことがありますが、このような状態で残されたカードにもしっかりとメッセージを伝える役割があるんだなと驚き、感心もしました。

　この4枚にも今までのメッセージを強める役割があります。ソード10は「終焉」を表し、ワンド7、ソードナイトは「行動すること」を表します。ソード2は「内省を深める」といった意味があると思います。自らの視界を遮り、自分の本音に向き合うことを勧めているようです。周囲に流されず、安易に流されることなく自分が本当に手に入れたい理想を追求すること、これが大事なことだと教えてくれているようです。

自らの感覚を研ぎ澄まし、自分の本音に耳を傾け、痛みを恐れず行動すること。行動に出るだけの経験や実力はもう手に入れています。自信をもって前進して大丈夫、とカードは教えてくれているようです。

　4月が皆様にとって良い期間となりますように。