年を重ねるごとに、毎日の大切さを感じます。
平凡な毎日がとてもありがたいこの頃。
1年の終わりの月は、無事に1年が終わるという安心感と感謝、
そして次の年への希望をもって過ごします。
どんなことがあっても、私は自分が過ごした時間を肯定して
前に進みます。
そして、新しい年も夢と希望をもち、周りの人たちと笑顔にあふれ、周りを勇気づけながら一緒にその瞬間を楽しみたいと思っています。
私は毎年ボランティアに参加し寄付や協力をしています。
今年は障害者の人たちの音楽会のサポート、
街のごみひろい、
環境問題を考えるプロジェクトに5か月参加しました。
社会の一員として、子どもたちの未来が明るくなるため社会問題に関心を持つ努力をしています。
ボランティアは、異国文化を学べ、社会という輪の中に自分もいるという存在を確認するとても気づきが多い経験です。
「プラスティックを減らすために、家庭ごとに何ができるか?」
飲み物を飲む時はタンブラーを利用する習慣、
1回用の使い捨てを使わないで代用できるものを作りました。
環境問題を考えるプロジェクトには、子どもと一緒に参加したのですが、子どもがみんなの前で発言したり、作業に取り組む様子を見れるのも私には新しい発見でした。
このように韓国では、ボランティアを体験する機会が多いのですが、
今年最後に、子どもが参加する奉仕活動があります。
「子どもが参加する奉仕活動ってなんだとおもいますか?!」
子どもが通うテコンドー道場には、100人近くの子どもたちが通っています。
そこで子どもたちが街のお年寄りのためにインスタントラーメンを寄付することになりました。
韓国は貧富の差が激しく、お年寄りの貧困層が43%と深刻な社会問題になっています。
「私たちになにができるか?」
困っている人に意識を向けることで、行動が変わります。
地域ごとにお年寄りを支援する活動がありますが、道場では「1回食べるラーメンを我慢しお年寄りに寄付をしよう!」というのが計画です。
子どもたちが持ち寄った「インスタントラーメン」を来週までには市役所へ寄付します。
うちの子が、
「ラーメンを寄付したい。」
と言ったのを聞いて、
「何でラーメンなんだろう?!」
「もっと他の物をあげればいいのに・・!」と思ったのですが
子どもが「ラーメンなら長持ちするし、簡単に食べれるからいいんだよ。」
と言われてしまいました。
韓国のインスタントラーメンの消費は世界1です。
それぐらい子供から大人までラーメン大好きということですね。
子どもたちは、自分が食べたいラーメンを買い、
「食べたいけど我慢して寄付をする。」
ということを体験しながら、寄付活動に参加します。
道場には、毎日子どもたちの手書きのメッセージと一緒に集まるラーメンが増えています。
道場が運営するSNSのサイトには、すでに100を超えるラーメンが集まりラーメンツリーを作っています。
”ラーメンツリー”って・・・
間もなく完成しそうで、大盛り上がりです。
うちの子も手書きのメッセージを書いて貼って道場へ持っていきました。
「ハラボジ(おじいちゃん)、ハルモニ(おばあちゃん)ラーメン食べて元気だしてください。」
こういう愛の輪が広がる社会っていいなあと思うこの頃です。
12月はプレゼント。
暖かい気持ちを分け合いながら、素敵な年収めにしたいです。