断捨離したら夫への不満が消えた①

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コラム

日常のあらゆる不満が激減した断捨離。物の片付け。


元民宿の巨大な家

上の写真は結婚した当初の夫の部屋です。実は、夫が若い頃に使っていた部屋で、結婚した時には10年くらい放置されたままの状態でした。あらゆるものは埃をかぶっていました。その後も10年放置されることになります・・・


私が夫と結婚したのは24歳の時。
今住んでいる夫の実家へ入ったのは2年半後。


夫の実家は元民宿の大きな大きな家で、当時は夫のお祖母さんが亡くなったばかりで、お義父さんが一人で住んでいました。


どのくらい大きな家かと言うと、トイレは8か所、お風呂場は4か所、台所はおそらく8畳くらい、部屋数は両手でも数え切れません。離れには19畳ほどの物置部屋があります。庭には畑もあります。


そんな大きな大きな家での3人暮らしです。どこもかしこも民宿時代の物がそのまま放置されていたり、昔住んでいた家族の私物がそのまま置いてありました。

壊れた冷蔵庫が何台もあって優雅に場所を取っていました。もうテレビを見れなくなったブラウン管のテレビも各部屋にそのままに。大量の布団は押し入れに詰め込んだままになっていて、下の方はカビだらけの場所もありました。

収納場所をふんだんに作られていて、どの場所にもたくさんの物が綺麗にびっしり収納されていました。まだ開けた事のない押し入れを開ける時の恐怖。今でも毎回恐怖しつつ開けたのを覚えています。




しかし、そんな莫大なモノたちを、嫁の私がどうしようというあてもなく、住み始めた当時は自分たちの生活に使う、家の一部分だけを片付けてやり過ごしていました。ただ、処分にお金がかかる冷蔵庫やテレビは、今後処分にもっとお金がかかるようになるのではないかと思い、少しずつ処分していました。



片付けができない事が自己肯定感を下げていたそれがあらゆる不満につながっていた



夫もお義父さんも、掃除や家事には一切手を出しません。もっぱら片付けは私だけがやるという感じになっていました。私は、掃除や片付けが出来ない人であると自分では思って居なかったのですが、夫の実家へ入ってからは全然片付けられず掃除も行き届かない事が、自分にかなりストレスでした。



なぜこんなに散らかってしまうんだろう、片付けてもすぐにまた元に戻ってしまう・・・そんなストレスがいつも付いていました。まして、綺麗好きの義理のお姉さんが帰省される時には、何日も前から片付けが億劫で仕方なく、寸前に2日ほどかけて掃除や片付けをしていました。



今思えば、物が多すぎていました。自分の管理できる量を大幅に超えていました。片付けても物を移動させているだけなので、またすぐに元の状態に戻ってしまいます。

物が多くて収納場所に収まりきっていないと、人は無意識に『このモノを今片付ける?放置する?いつやるか?』などと考えて頭の中で沢山の選択をしているんだそうです。無意識ながらも家の中が散らかっていると、それが一日何回も何回も繰り返され、脳にかなりの疲労を与えると聞きました。


当時の私は、きっとその無意識の選択を毎日毎日繰り返して、疲労していたんじゃないかなと思います。家の事を何もしてくれない夫に不満を強く持っていました。不満は言わなくても伝わりますよね。言わないからこそ余計にたまると言うのもあるかもしれません。夫との関係は表面上は穏やかなようで、心中は穏やかではないものでした。



私自身は、私が我慢すれば良いと思って過ごしていましたが、夫も私の態度にきっと不満がいっぱいあったんじゃないかなと、今では思います。




断捨離を始めるまでの夫の実家での暮らしは10年ほど続きました。その年数は、私にとってはあらゆることを諦める連続の道中でした。



続きはまた。
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