「このところ、日本株推しの日経記事が増えている」

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マネー・副業
 このところ、日本株推しの記事が増えてきた。日経などもそろそろ、昨年から本欄で論じてきた日本株の将来性に気付いてきたということと思っている。
 事実、このところ米国の下落を引きずらず翌日日経平均が上昇することが続いている。本日も先週末のナスダック下落に反して、262.49円の値上がりだった。昨年あたりまでは完全に米国株に引きずられて動いていた日本株に何が起こっているのか、とメディアも関心を寄せているのだろう。本日5/23付日経の「株、自社株買いが演出する底堅さ 4~5月は取得枠倍増」などは典型例である。また、これまでも本欄で記してきたリーマン以来の成功投資家のうろたえが露骨に見え、少し腰が引けてはいるがこれも5/23付日経「強気相場の終わり、投資は「王道」に回帰を」などもバリュー株への積み立て投資を勧めている。
 私からするとやっとわかってきたか、ということだが、予想にたがわず相場が進んでいきそうなのはやはり期待が持てるというものだ。しかし、本日5/23引け際の、日経「東証大引け 大引け前に上げ幅拡大 米大統領「対中関税引き下げ検討」発言で」というような情報には要注意である。一見ポジティブ情報だが、実際は反対、日本株にはネガティブであり、こういう記事は細心に後の流れを注意深く追っていく必要がある。要はChinaの金融や製造業にとって有利な情報というのは基本的に日本にとってはネガティブである。この法則は21世紀になって以来不変である。この記事自体は、おそらくChinaがロシアウクライナ問題で何らかの妥協をしたことに基づいて、米国としてレスポンスなのだろうと思う。しかし、こういうことがスパイラルアップしていくと日本にとっては”凶”の目を突き刺していくことになる。そういう思考を常にしていく必要があろうと思う。
 さて、米国株も、なおボラティリティの大きな状況を経る必要があろうが、90年ぶりの8週連続下落ということを見れば、もうそろそろ先が見え始める時期であろうと思う。個人投資家の皆さんには、粛々と優良バリュー株の狩猟にいそしんでいただければと思う。

(いつものことですが、投資は個人の責任にて行ってください)
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