やりたいのにやっていないことはなんだろう

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コラム
あなた歌いたいんじゃないの?
なら人の歌に感動してないで歌いなさい。

茨田りつ子

出典)NHK連続テレビ小説「ブギウギ」第45話より
 今年も残すところ10日ほどとなり、街が年の瀬の賑やかさや慌ただしさに染まってきました。
 私も年の瀬の慌ただしさに飲まれ、趣味などにあまり時間を割けない日が続いています。
 そんな中、すきま時間を見つけては、録画してあるNHK連続テレビ小説の「ブギウギ」を見ています。
 ここ一年ほど、レビューを観に行くことが多くなったこともあり、それと重ね合わせながら楽しく、興味深く見ています。

 冒頭の台詞は、主人公の福来スズ子(モデルは笠置シヅ子)に対して、ライバルでもある茨田りつ子(モデルは淡谷のり子)が、言い放った言葉です。
 社会情勢などから行き詰まっていたスズ子は、りつ子の舞台を見に行きます。りつ子の歌に感動したスズ子はりつ子の楽屋を訪れ、感動を伝えます。
 それに対してのりつ子の言葉がそれです。

 この場面では『歌』に関して言ったことですが、私達の普段の生活や仕事などにおいても言えることではないか。そんなことを私は思いました。
 誰かに憧れたり、尊敬をしたり、目標としたり。それが自分の原動力となるのであれば素晴らしいことだと思います。
 ただそれが過ぎるあまりに、「自分はあんなふうになれないから」「自分にはあんなことはできないし」「いまからがんばっても追いつかないよなぁ」と、『自分のやりたいこと』を、やる前から諦めてしまうことが思いのほか多いのではないか。そのように思っています。

 「あの人、素敵だなぁ」と感動するのは、心の栄養にもなるし、日々の活力の源になると思います。
 ただ、それが原因で『自分のやりたいこと』を諦めてしまったり、一歩踏み出すのを躊躇してしまうようでは、それは問題だと思います。
 どんなに感動をしても、憧れても、自分はその『対象』にはなれません。
 しかし、自分がその『対象』になる必要もなければ、追いつく必要もないと思います。
 『自分がやりたい』と思っていることをやれるかどうか。感動や憧れの対象にはなれなくても、『私』というオリジナルになれるかどうか。
 感動や憧れを言い訳に一歩踏み出すことから逃げていないか。
 誰になるためでの人生でもなく、『私がやりたいこと』をやれる人生をみんなが生きられればいいな。
 そんなことを冒頭の台詞をきっかけに考えました。


やりたいのにやっていないことはなんだろう
自分には無理と、行動をする前から諦めてしまっている方。
いまさら始めてもと、一歩踏み出すことをやめてしまっている方。
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