言葉にすることをためらっている夢はなんだろう

記事
コラム
「『優勝します』とはよう言わないですけど、『優勝』は『アレ』としか言ってなかったので」

出典)阪神タイガース岡田監督

 長い夏も終わりに差し掛かり、朝晩はようやく秋の気配が感じられるようになりました。
 今年の夏、とくに終盤の9月は、夏風邪を引き、それを長引かせてしまいました。
 最低限の外出に抑え、時間があれば睡眠に充て、体力の回復に努めていたような気がします。

 そのような体調だったので、映画を見に行ったり、家でのんびりとアニメを見たり、本を読んだりするという時間があまりありませんでした。
 私はあまり積極的に趣味に気持ちが向かないときには、テレビでぼーっとスポーツ中継を見ることが多いです。
 とくに熱心に見ているスポーツや、応援をしているチームなどはありませんが、スポーツ全般は好きな方です。
 昨日、プロ野球の各リーグ優勝チームが決まりました。
 その中でも、特にセ・リーグ優勝の阪神タイガースの『アレ』という言葉が、ニュースなどでも取り上げられていたように感じます。
 冒頭の言葉は、去年10月の監督就任会見で、岡田監督がおっしゃったものです。(出典 NHKWEBサイト スポーツ 2023年9月12日)
 岡田監督はオリックスの監督を務めていた2010年に、交流戦の優勝に近づくなかで、選手に意識をさせ過ぎないようにと、「アレ」ということばを使い始めたようです。
 プロ野球選手でも、優勝を意識すると緊張をしたり、固くなったりするのだと思うと、それを統べる監督業もなかなか大変だな、とそんなことを感じました。

 私たちは普段の生活などで、そのような緊張やプレッシャーを感じることは少ないかも知れませんが、「言葉にすることをためらっていること」というのはあるかもしれません。
 例えば、『数年後には独立開業したい』『仕事を辞めて海外で語学の勉強がしてみたい』『アーティストとして作品を世に出したい』など。
 頭や心で思っていても、それを言葉にして口に出したり、文字に残したりすることは少ないのではないでしょうか。
 もしかすると、もう少し直近のこと、例えば『○○ホテルのランチビュッフェに行きたい』や『今度の年末年始は海外で年越しをしたい』ということもあると思います。

 言葉にしてしまうと、ましてや人に見聞きされてしまうと恥ずかしいと感じるからかもしれませんし、『私にはどうせできっこない』と諦めてしまっているからかもしれません。
 また、『言葉にして宣言したからには、やらなければならない』という、プレッシャーを感じるからかもしれません。

 人はどうしても変化が怖く、いま居る環境が危険でなければ、そこに留まろうとする習性があるようです。
 夢や目標に向けていまの生活を変えることは、大きな変化を伴う可能性が高いので、それを目指す前から行動にブレーキを掛けてしまうのかもしれません。
 とはいえ、もし自分が本心で望んでいることであれば、変化の恐怖を乗り越えてそれに向かう価値はあるのではないでしょうか。
 最初は小さな目標からでもいいと思います。
 夢や目標を言葉にしてみて、それを目指してみる。変化を受け入れてみる。恐怖を乗り越えてみる。
 『言葉にする』というのは、その最初の一歩なのかもしれません。

言葉にすることをためらっている夢はなんだろう
 自分の夢を言葉にするのが怖い方。
 自分の目標を誰かに聞かれるのが恥ずかしい方。
 いつでもご相談ください。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す