1章:他人と私
他人と比べて「劣っている」と感じることは、誰にでもあるでしょう。
「あの人みたいに、背が高かったら」
「もっと鼻が高かったら」
「二重まぶただったら」
「もっとお金があったら」
「もっと髪の毛がフサフサだったら」
「もっと痩せていたら」
など、数え上げたらきりがありません。
私は痩せていることがコンプレックスでした。
何をしても太れない。
体重を増やすためのウエイトアップ・プロテインを、規定の2倍の量を飲み続けていましたが、3ヶ月で0.5キロしか増えませんでした。
2章:劣等感とコンプレックス
このような、他人と比べて劣っていると感じることを【劣等感】や【コンプレックス】といいます。
人間には、自分と他人を比べて、自分の劣っている部分、弱点、短所に意識を向ける傾向があります。
これは【防衛本能】と呼ばれるもので、弱肉強食の時代を生き抜くために身につけたものです。
密林の中で見知らぬ他人と出会ったときに、一瞬で戦うか、それとも逃げるか判断しなければならない。
相手を見て「こいつなら勝てる」と思えば戦うことを、反対に「勝ち目がない」と思えば逃げることを選択する必要があったからです。
しかし、現代社会では、他人と比べても何も得るものはありません。
むしろ、劣等感やコンプレックスを抱くことで、自分を苦しめるだけです。
3章:自分の弱さや欠点、短所を認め、受け入れる
他人と比べて劣っていると感じてしまうなら、そのまま自分の弱さや欠点、短所を認めて受け入れてはどうでしょうか。
なぜなら、それがあなたの個性だから。
背が低いことを気にするなら、背の低い自分を認めましょう。
鼻が低いことを気にするなら、鼻が低い自分を認めましょう。
二重まぶたを気にするなら、二重まぶたがない自分を認めましょう。
お金がないことを考えるなら、お金がない自分を認めましょう。
4章:人生がうまくいくコツ
自分の弱さや欠点、短所を認めて受け入れることで、段々と自分が好きになってきます。
「このままの自分、ありのままの自分で良いんだ」と思えるようになれば、人生がうまくいきます。
なぜなら、本当に幸せになりたいと心の底から思えるからです。
嫌いな人を応援しようとか、嫌いな人の代わりに頑張ろうと思う人はいません。
むしろ、嫌いな人は不幸になることを望んでいるのではないでしょうか。
これを自分に当てはめてみる。
そうすると、自分の短所や弱点をあげて自分を嫌っているということは、頭では幸せになりたいと思いつつ、心のなかでは不幸になることを望んでいるからです。
だから、あなたは幸せになれないのです。
仕事だけではなく、人生を変えていきたければ、自分を認めて受け入れることです。
自分を好きになれば好きになるほど、人生はうまくいきます。