目に見えないもの

記事
コラム
昔、インドに
12歳から24歳まで最高の教育を受けた青年が
おったそうな。

彼が学び終えて家に帰ると、
自分の学識に心おごり
全てにおいて批判を言います。
そこで父親が彼に言いました。

「お前は最高の教育を受けながら
何で批判ばかりするのか。
目に見えないものを知る知恵をどれほど学んだのか。」と。

「学んだことがない。」と正直に言うと、
父は彼にガジュマルの実を割り
更にその中の種を割って見せ、
この中に何があるかと尋ねます。

ガジュマルというのは、胡麻つぶのような種から
亭々と葉が茂る大きな木の一種です。

息子は「何もありません。」と答えると父は、
この種に何もなくて
どうしてあんな大きな木に育つのかよく考えよ、
と諭します。

もっと教えてほしいと願う息子に父は、
ひとつまみの塩を入れた容器を持ってきて
息子にその水を飲ませました。

どんな味がするかと尋ねると
「当然しょっぱい味がします。」
息子は答えます。

父は息子にこう言いました。
「塩が見えないからといって、無いのではない。
ただ見えないだけだ。
このように
隠れた見えないものを尊ぶ目を養いなさい。」


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す