記憶には種類があります。
記憶の種類
1.意味記憶
「リンゴはapple」「リンゴは赤い」「リンゴは果物」など、物や概念の意味を覚える記憶です。
これは子供が得意です。
例えば子供が車の図鑑などを見て「これは○○!」など、一部の大人しか知らないような知識を知っていたりします。
これは、子供は意味記憶が得意だからです。
2.手続き記憶
例えば、自転車の漕ぎ方、箸の持ち方など、意味を持たない動作の記憶です。
3.エピソード記憶
自分の経験の記憶です。
大人が得意なのはこちらです。
老人が昨日の晩御飯のメニューは忘れても、昔の思い出はよく覚えていたりします。
記憶方法
1.意味記憶が一番忘れやすいです。
これは小学校で習ったことを大人になってほとんど忘れることからわかります。
子供は意味記憶が得意、とありましたが、これには「単語は知ってるけど意味は知らない」「意味は知ってるけど使い方は知らない」ということが起こり得ます。
一方で、2.手続き記憶や3.エピソード記憶はなかなか忘れません。
例えば、一度習得した自転車の乗り方はなかなか忘れないですし、自分の体験はなかなか忘れないですよね?
また、エピソード記憶は、細かい記憶は忘れたとしても大まかな部分は覚えているはずです。
先ほど意味記憶は忘れやすいと述べましたが、自分の経験に基づいた記憶ならよく覚えているのではないでしょうか?
なので、1.意味記憶を覚えようとするなら、言葉を実際に使ったり、実際に経験したりすると覚えられます。
また、自分のすでに知っている知識と結びつけて新しく覚えるのも効果があります。
教えるつもり勉強法
相手に説明するのも記憶の定着にはよいです。
例えば、実際にある実験では、アヒルのおもちゃにプログラミングの説明をするだけで頭の中が整理されて解決策が思いつきやすくなったり、この後に「テストがある」と言うよりも「他の学生に教えなければならない」という方が記憶の定着率が3割上がったという報告があります。
ぜひ参考にしてみて下さい。