「何をしても怒られる」
そんな状況はありませんか?
そんな時、「これを言ってもどうせ怒られるだろうなー」「これをやった方がいいと思うけどやったら怒られるだろうなー」と思ったりしませんか?
その症状は学習性無力感と呼ばれています。
セリグマンという人の実験があります。
可哀想なのですが、まず犬を檻に入れておき、その犬に電気ショックを与えます。
檻には何の救済措置もなく、犬はただ苦しむだけです。
次に、別の檻にその犬を入れます。
今度はスイッチを押したら檻から出られるようになっています。
それでは、犬はそのスイッチを押せば出られるはず、と思いますよね。
実は違ったんです。
その犬は「どうせ何をしても電気ショックを受ける」と諦めてしまい、檻から出ようともしませんでした。
これが学習性無力感と呼ばれる現象で、何をしても無駄だという感覚です。
もちろん人間にも起こり得ます。
理不尽に怒られ続ければ何をしても怒られると思い、行動しなくなるでしょう。
「能力が低いから怒られた」と思う心配もありません。
環境が行動意欲を殺してしまったのです。
さて、対策は二つあります。
①怒るような人とは距離を置くこと
②小さな「できる」を積み重ねていくこと
例えば、僕は趣味のゲームをしていると、小さな勝利が積み重なり、やる気が出ます。
釣り、料理、ドライブなど、どんなことでもかまいません。
自分にできることをまずやってみましょう。
そして「自分はこれができるから大丈夫」と余裕を持つころには既に立ち直ってるでしょう。