気楽に読んでください、呼吸のおはなし ~その22~

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前回の終わりに腹式呼吸を目の敵にしている訳ではないというようなことを書きました。
しかし、腹式呼吸というような、少なくとも僕には曖昧な印象しか無い言葉以外にも、しっかりと自分の体で味わってみると、実は体は結構迷惑してるんじゃないかというような、呼吸に関する固定概念のようなものがあると感じています。
それで今回もまた、変な話に終始しますよ。
前回まで、折に触れて皆さんがご自身の体で即実験可能なご提案をいくつかさせて頂きましたが、今回のは多分無理です。
なので想像してもらうしかないと思いますが、呼吸と体の関係性を見直す意味できっと興味深い話になると思いますのでどうかお付き合いください。
窒息。
いきなり物騒な表現ですけど、息を出来なくしようと思ったら、よく出て来るアイデアが、濡れた布や紙で鼻と口を塞ぐというのがあります。
空気の出入り口を塞ぐことです。総合格闘技のチョークスリーパーは喉の辺りを圧迫して息を出来なくします。
どちらも気道を塞ぐという意味では同じ種類の方法です。
それで、これからお伝えするのは、気道は全く塞がない方法でして、それは、体の可動域を全て動けなくするというものです。
レオタードなどの体にピッタリと密着した全身タイツ。あれに匹敵する精度で体にピッタリのサイズの石膏型か何かを作ってそこに嵌め込まれたら、呼吸出来ると思いますか。
少し前に、鼻や口には息を吸い込む能力は無いと書きましたが、そうなんです、呼吸とは=(イコール)体の動きのことなので、いくら鼻や口が塞がってなくても、体が動かせなければ息が出来ないのです。
皆さんの想像を遥かに超えた変な話になってると思いますが、自分の呼吸に優しく興味を持つには必要なことと思いお伝えしています。
先日までの腹式呼吸に関する記事の何処かで、お腹以外の全身が呼吸のウエーブを堰き止めないことの重要性に付いて触れました。
しかし、生きて社会の一員でいる限り、誰でもきっと体の何処かに大なり小なりの緊張や滞り部位を抱えていると思います。
そういった部位が再び呼吸に協力的になってくれることと、今回の前半で触れた、世間にまだまだある呼吸への誤解を合わせて見て行けたらと思います。
それでちょっとご相談、というか質問、いつもの僕のやり口ですけど。
皆さんの中にストレッチっていうのをやる方が居られましたら特に聞いてもらいたいのですが、伸びる時、呼吸に関しても意識しますか。
別の言い方をすると、例えばこういう動きの時には息を吸いながらとか吐きながら、とか、そんな決まりごとのようなものですが。
教えたり習ったり、本を見ながらやっている方もあるかも知れません。
どうでしょう、もしもストレッチのような動きに呼吸の意識があって、指導したり指示を受けたりしているとしたら、それはどんなものでしょうか。
僕がそういった類のことで最も印象にあるのが、体を前屈するには息を吐きながらやる、というやつです。
皆さんは、どうされてますか。
次回からこの点を詳しく見て行こうと思います。

つづく
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