「バイクの輝き」

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【近道】



10歳の時
自転車で秋葉原まで行き
最新の家電製品を見るのが
休みの日の日課だった。


このころ埼玉県の三郷から
東京に引っ越してきたばかりで
遊び場所の少なさに驚き
少し遠出してみた。


秋葉原までは
道路標識に方向が書いてあったから
それを見てその方向に向かい
結構簡単に到着できた。


しばらく秋葉原に通ってたら
完全に道を覚えてしまい
もっと近道がないか考え
裏道を通る事にする。


そして鶯谷で
近道っぽい裏道に入ると
とてつもない急な坂が出現し
自転車を押して上る羽目になった。
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ


その後無事に上り終わり
上野駅方面に向かうと
突然急な下り坂が現れ
超スピードで下る事が出来た!
ヤッタ──ヽ(〃∀〃)ノ──!!


この時すごく楽で気分が良くなり
もうこのまま一気に秋葉原まで
「ずっと下り坂なら良いのに~」
と強く思ってしまった。

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【光るバイク】



しかし坂道が終わってしまい
下ってた時の超スピードのまま
しばらく走り続けてみると
なんと!バイク屋街を発見した!


バイク屋街のバイクを見た俺は
きらびやかに光るバイクに
完全に魅入られてしまい
吸い込まれるように行ってみた。


するとそこの置いてあるバイクは
銀ピカに光る鉄のバイクが
たくさん展示してあり
この美しさにたまらなく興奮する。


思わずバイクに近づいて
もっと細かくよく見てると
鉄の臭いとガソリンの臭いと
牛革の臭いがしてきた。
(´Д`)ハァ…


この臭いで俺は
バイクが凄く好きになってしまい
完全に興奮し始めて
もうよだれが出てきてしまった。
(*´Д`*)


しばらくバイクに見とれてると
遠くからものすごい音がして
その方向を見てみたら
バイクのエンジンの音だった!


そのエンジンの音を聞くと
何だかポンポンポンポン鳴って
全然バイクっぽくない音で
不思議に感じてしまう。
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【ハーレー】



するとバイクのそばの店員が
「やっぱハーレーのエンジンは
全然安定しないな~」そう言ってて
ハーレーと言うバイクだと解った。


しばらくエンジン音を聞いてると
だんだんエンジンの音が遅くなり
とうとう止まってしまって
「不良品なのか?」と感じた。


しかし店員の話では
ハーレーってこういうバイクらしく
日本のバイクと全然違い
品質が凄く悪いのが普通らしい。
( *゚ェ゚))フムフム


でも外観がとても綺麗で
まさに芸術品という形をし
エンジンの品質が悪くても
将来あのバイクが欲くなった。


エンジンの品質の悪さは
きっとプラモデルみたいに
分解できると思ってた俺は
「直せば良いや」と感じた。


実際そんなに簡単な物じゃないけど
バイクのメカメメカしいデザインが
プラモデル様な感じしかしなくて
簡単にできると思ってしまう。
( `,_・・´)フンッ


その後も俺は
バイク屋の入って革製品を見たり
パーツを色々眺めたりして
あっという間に帰る時間になった。

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