21 世界

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大アルカナの21番目にして最後のカード、世界です。
対応する惑星は土星ですが、同時に地のエレメントにも対応しています。

中心は女性ですが、両性具有とも言われています。彼女は1魔術師で見られたバトンを二つ持っています。天啓の受け取りと同時に、対立する二の調和を意味しています。相互補完と秩序の安定です。
彼女の周囲には月桂樹の輪があります。月桂樹の輪は勝利と栄光を意味し、閉じられた輪は調和のとれた世界の終結です。
四隅は10運命で見られた4エレメントがあります。それぞれライオン(火)、牡牛(地)、天使(風)、鷲(水)を意味します。これらは星座の各固定宮を意味しています。中心の彼女は、この世界の基本構成である4つのエレメントの統合を意味します。
10運命に近い構図ですが、中心に人物がいるかどうかが大きな違いになります。運命には人物がおらず、主導権が自分にありません。しかし、21世界は主導権が自分にあります。また、7戦車の様に理想や目標を征服するのではなく、19太陽の様に自分自身の自己表現によって世界がなされるのです。

そして重要なのは、このカードの次のカードは0愚者であるという事です。
安定とは変化、変化とは安定であるのです。会社を例に考えてみましょう。枠組みを作ったっだけでは会社は成り立ちません。収入を得るための行動、すなわち変化がある事で会社は存続し、安定します。そしてその利益も、設備や人材に投資させるという変化のプロセスをたどり、更に強固な安定へと繋がっていきます。変化と安定はセットなのです。
このカードで安定を迎えたのち、また0愚者の一歩を踏み出し、変化していく、終わりのない旅なのです。

このカードの対応は土星、あるいは地のエレメント。土星は肉眼で見える惑星の中では一番外側にあり、それは秩序とルール、制限と安定を意味します。
また、地のエレメントは、実は他3つのエレメントの統合でもあるのです。火の意思、水の感情、風の思考、それらをまとめ、現実に表すのが地のエレメントです。
これらの安定の面が、世界のカードと対応します。

ポジティブな意味としては、安定、完結、願望の成就として表れます。しかし、変化がない、完結しているという意味では、このカードそのものに革新や変化はないのです。良くも悪くも完了なのです。

一度安定を得ると、次の動き出しには苦労します。しかし、それでも時は流れ、人の営みは続き、新たな時代を迎えます。愚者の旅、フールズジャーニーは続いていくのです。
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