西洋占星術 初心者向け解説

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占い

 古来より、人の生活に星は密接に関わってきています。朝日の昇りと共に目を覚まし、夕暮れが落ちるのを見届け、月の満ち欠けに心をざわつかし、夜に眠りにつきました。人は夜の星々に神の姿を見て、惑星の動きに神秘を見出しました。
 現代ではその星の正体がガスや石、チリの集まりである事が分かっています。分かっていながらも、私たちは星の光に不思議を見出してしまうのです。
 今回説明する西洋占星術は、その星の動きの影響を私たちの生活に対応させようとしたものです。これは現代の科学、数学における統計学ではないと思います。あくまでも経験の積み重ねのものでしかありません。しかしそれは、紀元前からの人たちが、何とか世界を理解しようとし、それこそ血肉をかけて築き上げてきた経験です。その純粋さ、ひたむきさを誰が笑えるでしょうか。
 西洋占星術を学ぶ事で、自分の気持ち、心と向き合うきっかけになればと思います。もし読み方に偏りが出た場合は、それこそがあなたをあなたたらしめる物なのです。
 それでは次から一緒に西洋占星術を学んでいきましょう

1章 ホロスコープの概要
 1-1. ホロスコープとは
 1-2. ホロスコープの作成

2章 サインの性質と三区分、四区分
 2-1. サインのグループ分け
 2-2. 四区分について
 2-3. 三区分について
 2-4. 各サインの特徴

3章 惑星の特徴について
 3-1. 惑星の特徴
 3-2. 惑星の年齢域について

4章 ハウスについて
 4-1. ハウスとは
 4-2. ハウスの特徴
 4-3. ハウスの読み方
 4-4. ハウスの繋がりについて

5章 アスペクトについて
5-1. アスペクトとは
6章 ホロスコープを読む
 6-1. ホロスコープ解釈の手順
 6-2. ホロスコープ解釈の実践

7章 西洋占星術の更なる発展

巻末 図表

1章 ホロスコープの概要

1-1 ホロスコープとは
 一言で表すなら、「自分が生まれた時の星の配置」です。下の図は、実際のホロスコープの図になります。

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 ホロスコープの中心は地球、私たちになります。もっと言うと、生まれた瞬間のあなたになります。そこから左は東の地平線、右は西の地平線になります。上は南の空になります。下はその真逆、北の地球の裏側になります。つまり、隠れた位置となります。
 外側の大きな円は、黄道と呼ばれる太陽の通り道です。現代では、太陽が地球の周りをまわっているのではなく、地球が太陽の周りをまわっていると分かっています。しかし、私たち地球に住む人たちにとって、見かけ上太陽が地球の周りをまわっています。その通り道がこの外側の大きな円です。
 その円に沿って並んでいるのが黄道十二宮と呼ばれる星座になります。12の星座で一周、360度を作っているので、一つの星座は30度の大きさを持つことになります。実際、本当の星座の大きさはきっかり30度ずつにはなっていません。占星術では便宜上きっかり分けているのです。その為、占星術ではこの星座を、実際の星座と区別するため、「サイン」と呼びます。
 世間一般に言う牡羊座とは、この生まれた時期のホロスコープを見たときに、太陽が牡羊座のサインにある事を意味します。もちろん、太陽はかなり影響力のある星座ではありますが、星は太陽だけではありません。月や金星、木星はもちろん、近年ではキロンやセレスなど、数多くの星があります。

1-2.ホロスコープの作成
 ホロスコープを作るのに必要なのは、生年月日と出生時刻、それと生まれた地域です。極端な話、生まれた時刻が同じでも、地球の反対側ではホロスコープが真逆になります。時刻が分からない場合は昼の12時を目安につくのがおススメですが、その時は地平線と月の位置がずれる事に留意してください。
 現在では多くの無料サイトがあり、ホロスコープを作る手間がかなり簡略化されました。自分に合うものを探してみてください。
 自分のホロスコープが出来たら、ホロスコープの解読に入ります。その前に、少しサインの性質についてのお話です。
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