10 運命の輪

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占い
大アルカナの10番目、運命の輪です。
対応する惑星は木星になります。

中央に見える車輪は吉凶の流転、運命の循環を意味します。人生山あり谷ありということとも一致しています。左下の蛇はテュポーンとも言われ、吉凶の凶や悪を、右下の狐頭はアヌビスとも言われ、吉凶の吉や善を意味しています。これらも車輪にあり、やはり流転を示しています。
上にいるスフィンクスは神秘性を表し、運命には人の力では測れない力が働いている事を意味します。
車輪の12時、3時、6時、9時方向には英語があり、時計回りではタロット、反時計回りではトーラー(モーセの五書)となり、女教皇の持っていたものになります。間にある文字はヘブライ文字で、右上から読むと、ヤハウェになります。
内円の幾何学模様は錬金術の記号を表し、右は硫黄、上は水銀、左は塩です。下はそれらを統一する溶解を意味すると言われます。
四隅にあるのは福音書を元に、四代元素を表しているシンボルです。それぞれライオン(火)、牡牛(地)、天使(風)、鷲(水)の対応となっています。
それぞれは星座(サイン)の固定宮を表しています。彼らは本を読んでおり、勉強中、発展中であると言えます。
この運命の輪から発展し、21番目の世界へと繋がっていきます。

このカードには人物が描かれていません。つまり、物事の主導権が自分になく、外的な変化に流されていく事を暗示します。運命の力の前に、人の力の小ささを教えてくれるようです。

意味としては、チャンスや出会い、一時的な変化です。それが吉と出るか凶と出るか、それが大きなポイントになると思われます。

吉凶は絶えず流転し、運命は変わる。人は、どうしても自分の主観で考えてしまいます。しかし、より大局から見ると、自分ですら大きな運命の流転の中にあり、その中では自分の一生はほんの少しの問題なのかもしれません。
生命と運命の神秘、より高次の次元の存在を、このカードは教えているのかもしれません。
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