9 隠者

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占い
大アルカナの9番目、隠者についてです。
対応する星座は乙女座になります。

このカードの老人は向かって左側を向いています。左側は自分、自己を意味し、このカードが自分自身との対話、内省を意味する事を表します。この左側が自分を表すのは、占星術のハウスシステムに基づきます。
左手の杖は地面をついており、この老人の思考が現実的なものであることを示します。対応する乙女座も、地のエレメントの為、一層強調されます。
基本的には、自身の内面を示す灰色の色調ですが、その中で老人の持つランプがひと際力強く輝いています。この光はよく見ると、六芒星の形をしています。六芒星は天を示す三角形と地を示す三角形を合成したものとも言われ、天地の調和を意味します。よって、この光は天地の調和よりもたらされる真理の光であると言えます。
この内省において、もっとも輝くのが真理の光なのです。
次に、対応する乙女座の性質の面から考えます。
乙女座は地のエレメントで、現実的な安定を意味します。そして、柔軟宮であり、知識や意見を吸収する、または人との調和をする宮です。
一見、内省的なこのカードと柔軟宮は合わないような気もします。しかし、内省の為にも、周囲の意見や知識を一旦吸収する必要があるということを意味しているのではないのでしょうか。
また、乙女座の支配星は水星になります。水星は知性を意味し、自分の中の自己分析を表しているとも言えます。

ポジティブな意味としては、内省、自己反省、自己分析。あくまでも意見を取り入れながらの内省です。
これがネガティブになると、偏屈、頑固、現実逃避になってきます。

誰しも、人生の中で自分に向き合うタイミングがやってきます。先述のように、きちんと思考するのはとても難しいと思います。
それでも、一人悩みぬく事が大事です。悩んで、悩んで、最後の結論は自分で決める。あなたのその判断は、他の誰でもない、あなた自身に責任があるのです。
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