こちらは「ココナラ電話相談をやってみた話⑪」の続きになります。
前回の記事はこちら。
ココナラ電話相談をやってみた話
12.上層階の洗礼
「ランキングが上昇すると人の目につきやすくなり、さらにお電話をいただきやすくなる」というのが、ココナラの通例です。
ランキングで50位以内に入ったことによって、私のサービスの露出度は以前よりはるかに高くなっていました。
しかしそれは、一概にいいことだとは言えません。
ランキングが上昇して認知度が高まったことで、私が今までに遭遇したことのないタイプのお客様や、受けたことのないご相談が多く寄せられるようになったのです。
今までの私は認知度が低く、深夜に細々と相談をお受けしているマイナーな存在でした。
実績数もそこまで多くはありません。
そんな私がおよそ3万件以上あるサービスのなかの50位という、最前列に引っ張り出されてしまったのです。
今まですみっこで細々と生計を立てていた人が、いきなりスポットライトの当たるメインステージに登壇させられたような。
できるだけの対応はしたつもりですし、これといった低評価もいただいたわけではありませんでした。
しかし、お客様の反応がよくない。
「電話は最後の終わり際、お客様が満足気な様子かどうかで、いい通話だったかどうかがわかる」というのが私の経験ですが、どうにも満足していただけたようには見えない。
案の定、お越しいただいた新規のお客様のほとんどが、再び購入してくださることはありませんでした。
ここでうまく対応できていれば、さらにリピーターさんが増え、さらなるランキングの上昇につながったことでしょう。
しかし私は、その千載一遇の好機を逃してしまったのでした。
一時は勢いに乗って上昇したランキングでしたが、"上層階"での失敗を受け、再び下降。
およそ100位~200位の間で収まることになりました。
失敗してしまったことは残念ですし、せっかくお越しいただいたお客様には申し訳ない気持ちでしたが、「とても悔しい」というほどの感情は湧き上がりませんでした。
というのも、この順位であっても、当初目標としていた月に3万円程度の副収入は達成できていたからです。
いいところまで行ったのに最後に失敗したという悔しさと、当初の目標は達成できたという喜び。
そんな煮えきらない気持ちを抱え、最初の半年を終えたのでした。
パート⑬はこちら。