こちらは「ココナラ電話相談をやってみた話⑧」の続きになります。
前回の記事はこちら。
ココナラ電話相談をやってみた話
9.ゼロからイチへ
お客様からのお電話がない日々が、二ヶ月半経過しようとしていました。
ながい。
あまりにもお電話をいただけないので、「もしかしたらアプリに不具合が起きて、自分にだけ電話が来ないようになっているのでは」とか、「実はお客様からお電話が来ていたのに、見落としたりしていないだろうか」などと考えたりもしました。
しかし残念ながらアプリは正常そのものでしたし、電話の見落としもありませんでした。
そのときの心境としては、お電話をいただきたいという気持ちが半分。
でももう半分は、「もしお客様が来てもうまく対応できるかわからないし、いっそのこと来なくても……」という弱腰なものでした。
絶対に諦めないという気持ちはどこへ行ったのか。
こういうところが私のダメなところです。
しかしそんなある日、突然スマホから着信音が。
画面を見ると「電話サービスが購入されました。通話を開始してください」の文字。
心のなかの勝ち気な私は「来た!やった!」と喜び、弱腰な私は「あ~来ちゃった!どうしよう」と、うろたえている。
一旦気持ちを落ち着け「とりあえずがんばろう。うまく対応できなかったときはしっかり謝罪して、そのあと考えよう」と腹をくくりました。
心臓はドキドキしていましたが平静を装い、なんとか40分の通話を乗り切りました。
電話は最後の終わり方で、その通話がよいものだったかどうかがわかります。
お客様が楽しげな様子や満足そうであれば、それが答えです。
しかしなんとなく満たされていないような、なにか引っかかったものがある様子ならば、もう一度利用したいとは思ってもらえていません。
では、このときの通話はどうだったのか。
当時は初心者の私でしたが、なんとなく「手応えの悪さ」を感じていました。
お客様からすれば「ダメというわけじゃないけど、もう一度利用したいとは思わない」という印象だったのだと思います。
そこであらためて電話の内容を振り返ることにしました。
お客様の求めていたことはなにか。
どんなことを言ったら反応がよくて、どんなことを言ったらよくなかったのか。
次に似たタイプのお客様が来たら、どんなふうに話すべきか。
失敗を失敗のまま終わらせるのではなく、次への糧として役立てようと考えていました。
この日から今に至るまで、電話の後で内容を反省する習慣が続いています。
ひとり反省会を終えたあと、「『お客様』ってホンマに実在したんやな……」とつぶやいていました。
パート⑩はこちら。