「スピリチュアル」ってなんやろう。

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コラム
電話相談を長く続けていると、お客様から「占いでこんなこと言われたんですけど……」と言われることがあります。
ココナラでは、占い・鑑定は電話相談と並ぶ一大ジャンルです。

このお仕事を始めてから、ハイヤーセルフ、波動調整、ホロスコープ、風の時代、ツインレイなど色んな言葉を知りました。
おそらく電話相談に関わっていなければ一生知ることがなかったものです。

くわえて近頃は霊感商法や政教分離の話など、なにかとスピリチュアルな話題が取りざたされています。

ここまで身近な話になると、私も「そんなのがあるんやな~」と流すことはできない。
ということで今回は、スピリチュアルに対する自分なりの考えをまとめていこうと思います。

今回取り扱うのは、

「目には見えない不思議な力(と思われているもの)」
「信仰や教えなど、人々を導くもの」

全般の話になります。

特定の宗教団体や、ココナラの占いジャンルを切る!といった話ではありません。
なんとなく皆さんが認識しているような、「なんか不思議なパワー」についてのお話しです。

実は、最初この記事を書こうと思ったとき、私はスピリチュアル全否定な書き方をしようと思っていました。
私の記事を読まれている方ならお分かりかもしれませんが、自分は理屈っぽいタイプです。

感情は横に置き、それが合理的か否かで判断。
目に見えないものであったとしても、それに説得力があるか、信じるに足る根拠があるかで判断します。

うーん、我ながらめんどくさい。


しかし、そんな私でさえ、お盆には帰省してお墓に手を合わせます。
日頃から「死んだら土に還って終わり。あの世などという都合のいいものはない」と吹聴している私でさえ、です。

受験のときには神頼みしたし、ちゃっかりご利益のある?お守りも身に着けていました。
家族の手術中も無意識に手を合わせてお祈りしていましたしね。

広義にはこれらも「目に見えない、客観的な根拠のないものに頼る=スピリチュアルを信じる」に該当しています。

そんな私が都合よく全否定の記事を書くのはフェアじゃない。
やっぱり人である以上、完全に合理的に考えるのは難しい。

ということでスピリチュアルの存在を一定は認めつつ、ここまではOK、ここからはアウトという線引きをすることにしました。

結論から言えば、

1.自分の意思が主体である場合
2.生活を破綻させない範囲であること

この2点を満たしていればOKです。

聞いたこともない胡散臭いおまじないであったとしてもセーフ。
逆にどれだけ権威のある占いや教義であったとしても、満たしていなければアウト。

例えば私がお墓参りするのは、私の中に「あの世で安らかに眠っていてほしい」という想いがあるから。
その気持ちが主体で、「きっとあの世があるはずだ」という考えは後付けとなります。
正確に言えば、信じるというよりは信じたいということ。

合格祈願をしたのも、まず自分に「絶対受かってやる」という気持ちがあり、お参りしたのは後付けです。
こういうとバチがあたりそうですけどね!

家族の手術中に手を合わせたのも同じこと。

このように「先に自分の想いや考えがあって、それを補強するための行為」であるならば、条件のひとつめ「自分の意思が主体である」を満たしています。

また、お守りも金額はせいぜい千円前後。これも生活を破綻させる金額とは言えません。よって条件の2もクリア。

このように、日常で多くの人が行う範囲なら、スピリチュアルはオッケーなんちゃう?というのが私の基準になります。

もうちょっと他の例を出すと、

・パワースポットに行って運気を上げたい
・朝の占いで良いことが書いてあったから今日はがんばる

なども、「前向きに生きたい」という気持ちを後押しするものなのでOKといえます。

ではアウトな場合とはなにか。

・先生がこういうからこうしなきゃダメなんだ
・占いで明日は○○しなきゃいけないと出たからそうする

などは、完全に占いや鑑定に引っ張られています。
自分の意思が主体になっていないのでアウト。

また、いくらご利益のあるものであっても、何十万もする買い物は生活を破綻させるのでアウト。
貢げば貢ぐほど生活が楽になりますよ、なども同様です。
必勝祈願であったとしても、札束でドーンと賽銭箱に入れるのはNG。


ざっくり言えば
「誰か・何かの言いなりになっている」
「生活が破綻させられている」
と判断できるときはアカンよね、ということになります。

占いだろうが鑑定だろうが、そして霊感だろうが、信じる・信じないはその人の自由です。
私がアウトと判定したのも、あくまで私の基準。
それでいいと思っている人にどうこう言うことはできません。

ただ私としては、自分の意思が主体で、スピリチュアルはあくまで従属的なもの。
この主従関係を逆転させる考え方はしたくないな、と思います。

自分で考えるのを放棄して、誰かに身を委ねてしまったほうが楽ですけどね。
それじゃあ人生面白くないんじゃないかな、という気もします。

たとえ空振り三振したとしても、自分の意思で、全力でフルスイングしたのならある意味満足。
でも人から命じられたのであれば、それは心から「やりきった!」と言えるのか?……などと言い出すと脱線するので割愛。

まとめると、

・自分のことは自分で決める
・それを不思議なパワーで補強できたら良いよね
・お金の使いすぎには気をつけようね
・私はお墓じゃなくて海かどこかに景気よくパーッと散骨してほしい

そんな感じでした!
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