庭は暮らしの豊かさのバロメーター

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コラム
家づくりの計画のなかで
庭のことを後回しで考える人と
当初から一緒に計画される人に分かれます。

それは家を住むためのただの箱としてとらえるか
暮らしそのものととられるかによって
庭づくりに対しての線引きがされるようにも感じます。

住まいの良しあしは間取りだけでなく
それを取り囲む周辺環境によって左右され
その中の一つが庭。

「庭屋一如」(ていおくいちにょ)という言葉、ご存知ですか。

建物と庭をひとつものとし
窓から見える緑や建物と外観の調和も大切にする考えです。

特に住宅は、窓から外を眺めることになり、
庭に植栽は必要不可欠なものだと感じています。
隣の外壁しか見えない殺風景な窓からの眺めより
庭に四季折々の植栽があれば暮らしを豊かにし
心を癒してくれます。

でも一方では
手入れが大変とか枯れたらどうしようとか敬遠される方もちらほら。

室内に観葉植物を置いたり花を飾ったりするより
ハードルが高く感じる方が多いようですが
設計士だけでなく
庭屋さんや植物屋さんに相談しながら
植える時期や場所を間違えなければ植物は育ってくれますから
案ずるより産むがやすしです。

もちろん
全くお手入れが必要でないかと言えば
そうではありません。

でもそれ以上に
もたらしてくれるものは大きいと私は感じています。
庭の植物に触れそこから季節を感じとる五感が育つことで
子どもの創造力や知的好奇心を育み情操教育にも繋がります。

また
家でも庭でも自分達の手で時間をかけ少しずつ手入れをするから
住まいに愛着がわいてくるんです。
そしてこの愛着こそが
暮らしに心地よさをもたらすことにつながるという
豊かさのループになるわけです。

おすすめの植栽の方法は
常緑樹:落葉樹が3:7程度で
色んな種類を植える方が花の時期や四季の変化を愉しめます。

家の佇まいに添えるシンボルツリーと
その手前と奥に高さの違う木を植えることで
視覚的に敷地に奥行をつくることができます。

とにかく庭で何をしたいか
どんな樹木を植えたいかをイメージしながら
いま一度
緑とともに暮らすことを一考してみてはいかがでしょうか。

きっと
素敵な暮らしがあなたを待っていますよ。

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